DRAPERS(ドラッパーズ)の生地で秋冬用のテーラードジャケットを作る Vol.1

ファッション

ファブリックオーダー会に行ってきた

今年はサマーセールにもほとんど行けぬまま(自由になる時間もほとんどなく)、もうすぐ夏が終わろうとしています。当然ながら収穫はほぼゼロ。

仕方なく夏モノは諦め、公私共に落ち着き始めた8月上旬から、来たる秋冬シーズンに向けて思いを馳せていました。

とは言え、身の回りを見渡せば服飾品はほぼ満たされており、「もっと買い物がしたい!」という衝動と、「モッタイナイ!」の狭間でずっと葛藤していたことはすでにお伝えした通り。

(過去の記事)

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ワードローブの管理方法、”入れ替え買い”について考えてみた(2015年8月15日)

そこで、「入れ替え買い」などと言う“屁理屈”をひねり出し、晴れて新たに買い物をする免罪符を得た・・・というのが前回までのあらすじとなっております。

 

そんなこんなで、お盆明けから本格的に行動を開始。そしてまずは、ずっと構想を温めてきたテーラードジャケットを1着誂えることにしました。

これまではビジネスシーンで着用する機会が大半だったジャケット。しかし、子どもが生まれたことを契機に「プライベートでも着こなしたい」という心境の変化もあり、合わせてネイビー無地一辺倒だったワードローブもこの機会に見直そうかと。

そこで、今回検討するのはブラウン地チェック柄のジャケット。いかにもお洒落を熟知した大人な男性諸氏が身にまとっている印象です(あくまで個人的な印象)。

ブラウンのジャケットはオンオフ問わずに着ることができて、ブルーデニムのパンツでもホワイトパンツでも合わせやすい一方、生地の明るさによっては老けこんで見えますから、お洒落音痴な自分にとってはハードルはいささか高め。

また、チェック柄はブロックの大きさで印象が大きく変わるため、体の大きさを踏まえてブロックの大きさを考えないとジャケットだけが悪目立ちしてしまうため、自分のように体の小さい人は特に気を使います。

さて、当初は着た印象がすぐにわかる既製服ばかりを見て回りましたが、極度ななで肩の自分に既製服を合わせるには相当の補正(と費用)が必要であることを再確認し、早々に退散。

そこで今度はオーダーに切り替えて生地を探していましたが、ストラスブルゴで「近々DRAPERS(ドラッパーズ)とCaccioppoli(カッチョポリ)のファブリックオーダー会がある」と店員さんに教えてもらいました。

そこでバンチブック(生地見本)を見せてもらうと、その中にひときわ目を惹く生地を発見。

ストラスブルゴのオリジナルブランド「ICHORAI(イコライ)」の既成ジャケットも拝見し、そのディテールがとても気に入っていたこともあって、ファブリックオーダー会の開催期間中に改めて足を運び、1着作成をお願いしました。

 

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(DRAPERSのブラウンチェック生地)

ちなみに今回吸い寄せられるように心惹かれた生地は、イタリアのマーチャント “DRAPERS”(ドラッパーズ)のブラウンベースのオーバーチェック柄の生地。

ダークブラウンにネイビーとホワイトを重ねたチェック柄は、全体的には落ち着いたトーンの生地ながら、オーバーチェックのおかげで年寄り臭い印象が消され、配色に品の良さを感じさせます。

気になっていたチェック柄のブロックの大きさも、オーバーチェックを選んだことで小さく控えめに。

打ち込みのしっかりとした、フランネルに近い印象の厚手の生地(11.5oz、350gとの表記)は、光に当てると光沢感があり、素人目にもわかる上質な生地。

ご厚意で様々なメーカーの生地も見せてもらいましたが、今回、生地の厚みや配色など、自分の思い描くイメージと条件にピッタリと寄り添った唯一の生地がこちらでした。

 

ちなみに、ファブリックオーダー会での注文時の価格は、本来の標準価格の大体7割程度といったところでしょうか。

本切羽やボタン、裏地まで追加費用は掛からず、また、パターンオーダーのため仮縫いはありませんが、一度仕上がってきた際に微調整は可能とのこと。

今の自分にとっては、パターンオーダーでもいささか分不相応だと思いますが、せっかくお気に入りの生地に出会えたことや、見せ方を熟知したショップスタッフの方に意見を伺いながら詳細を決めていく過程は、これまでのオーダーとはまた違い新鮮で、いい勉強にもなりました。

 

それにしても、こうして”完成を待つ楽しみ”があることなんてもう何年ぶりでしょうか。おかげで日常生活も何だか無性にウキウキした気分でいます。

冬に向けて、こうした楽しみがもっと増えればどんなにか幸せでしょうね。さぁ完成を待ちながら9月以降も頑張るとしましょう。完成は2ヶ月後の予定です。(続く)

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