Double RL(RRL)ダメージドデニムシャツのサイズ調整
着る機会が減ったアイテムのお直しを順次開始
3年以上前に購入したDouble RL(RRL)のダメージドデニムシャツ。
計算されたダメージ加工と色とりどりの補修に見飽きることのない、愛着の深い1枚ですが、最近ではすっかり着る機会も減り、縁遠くなってしまいました。
理由は、サイズ感が大きく、他の洋服と合わせ難くなってしまったことが原因です。
(過去の記事)
元々はセール品で、自分の身体にはXSサイズがベストですが、こちらはSサイズ。全体的に若干大きめではありましたが、それでも以前は太めのパンツと合わせて頻繁に着ていました。
しかし、嗜好の変化もあり、最近では細身のパンツばかり履くようになり、このシャツの出番もほとんどなく、持て余し気味に。
サイズを直して着ようかとも何度となく考えたものの、ダメージドデニムシャツゆえ随所に加工が施されており、ディテールへの影響を考えると手を加えることに躊躇してしまいます。
いっそ売ってしまおうかとも思いましたが、お気に入りの1着、どうしても手放すにも踏ん切りがつかず、ずっとジレンマに陥っていました。
それでも、ようやく最近になり、「着れなければ持っていても意味がない」と思えるようになり、「どうせ手放せないなら多少ディテールに影響してでも着られるようにしよう」と、サイズ調整への意欲も湧き始め、善は急げ、と気持ちが変わらぬうちに行動を開始しました。
(過去の記事)
そうなると気になるのはリペアに掛かる費用。シャツだし、お直しに掛かる費用でもう1着買えてしまうとなっては本末転倒。余り予算を掛けたくないのが本音です。
しかし、元はと言えばセール品ですから「定価で買ったと思えばリペア代も惜しくないか」と思い直し、なんとか予算1万円以内で収まれば、という期待を込めてSARTO(サルト)さんに相談してみることにしました。
電話では、「実際に採寸し、見積もりを出した上でお直しをするかは決めてもらって構わない」とのこと。予算についても相談に乗ってくれると言うので、お言葉に甘えて早速出掛けてきました。
(肩から袖丈を詰める)
まずは肩から。肩幅はピッタリにも見えましたが、背中に生地が余っており、身幅を詰めるため、合わせて肩幅も少し狭めることに。
長かった袖も、肩幅の調整のため一度肩とバラしますので、合わせて肩側から袖丈を調整。写真にある肩部分のパッチワークへの影響が気になるところです。
ちなみに両脇のステッチはチェーンステッチで縫われていました。チェーンステッチはほつれると「ツーッと全部糸が抜けてしまう」らしく、また同じように縫い直すと割高になるというので、今回は普通のステッチに変更しることにしました。
(後ろ身頃の裾も凝ったディテール)
次に着丈も詰めることに。スッポリとお尻を覆い隠していた後ろ身頃の裾部分。裾にも様々な加工が施されており、始末も袋縫いになっているなど細部まで凝ったディテールになっています。
こちらも「袋縫いは難しい」というので、諦めて普通のステッチに。せっかくの装飾部分にお直しの影響が出るのはもったいない気もしますが、着れなければ持っていても価値はゼロに等しいので、こればかりは仕方がありません。
(花柄のパッチワークがお気に入り)
前身頃の裾も調整。一番下のボタンと裾との距離感の関係から、後ろ身頃ほどには詰めませんが、花柄のパッチワークにも若干影響が出ますので、一応覚悟は必要です。
分かってはいましたが、凝りに凝った自慢のデザインも、お直しになると大きな障壁となり、残念ながら手を加えるに連れてデザインは少しずつ損なわれてしまうので、葛藤しながらの調整となりました。
(全身待ち針だらけ・・・。)
結局、肩幅から身幅、着丈から袖丈まで、全身調整が必要となり、全身待ち針だらけ。サイズがワンサイズ(一回り)違うと、やっぱり大手術になっちゃいますねぇ。
そして、かかる費用については想定していた予算の1.5倍。完全に予算オーバーです。・・・ホント、完全に定価で買ったのと変わらないな、こりゃ(汗)。
「せっかくのデザインがもったいない!」という意見もあるでしょうし、自分もオリジナルの雰囲気を大切にして、仕様を変えずに着たいところでしたが、サイズが合わないままずっと着られなければ洋服としての価値もありませんし、その方がよっぽど辛い。
この冬の戦力として復活してくれるなら、デニムシャツを買い直すよりもまだ安上がりですので、「もうこうなりゃ、マイサイズのXSを着るよりも、ずっと体にフィットするように直してもらおう!」と、今回思い切って依頼することにしました。
仕上がりは今月末。サルトさん、どうかよろしくお願いいたします!