春を迎えて、冬を偲ぶ

J.M.Weston 705、履き納め&集中メンテナンス

4月に入り、いよいよ繁忙期を迎える中、益々時間が取れなくなることから、少し気が早いですが冬物の片づけを開始しました(5月に入ると初夏に入り、暑さでやる気も失せますからね)。

まずは、この冬お世話になったブーツたちのメンテナンスから着手。

J.M.Weston(ジェイエムウエストン)のチェルシーブーツ(#705)は、自分の嗜好の変化に伴い、黒靴への回帰が始まっており、今シーズンは特に出番の多かった一足です。

メンテナンス用品は、J.M.ウエストン純正の有色クリームとM.モゥブレィのモールドクリーナー。いつものように缶ワックスは使いません。

 

(磨き上がり。従前を撮り忘れた・・・。)

これで履き納めとなると、ひと夏を越えて、来秋まで約半年間は寝かせることになりますので、夏の間の防カビ対策が一番の課題です。

ブーツなので多少の悪路も気にせず履いていましたので、夏に入って後悔することのないよう入念にメンテナンス。・・・と言っても、やることは日常のメンテナンスとほとんど変わりませんが。

歯ブラシでコバのほこりを入念に落とし、アッパーはステインリムーバーで軽く拭いた後、J.M.ウエストン純正の有色クリームを薄く塗り込んでしばらく寝かせます。

普段は無色クリーム(ニュートラル)を使いますが、1シーズン使うと擦れ跡も目立つため、有色クリームを使うのは久しぶり。ふたを開けるたび、ナッツのような香ばしい香りがして、いつ嗅いでも心地良いものです。

ビーワックス入りのクリームは、水を少し含んでワックスを塗るようにクルクル広げていくと被膜が張って、磨き上がりはワックスをしたようなツヤが出ます。

靴底にもクリームを馴染ませて十分に寝かせた後、余計なクリームをふき取り、その後は丹念にブラッシング。最後にストッキングで乾磨きをすれば、普段のメンテナンスは完了です。

今回は秋まで保管することもあり、最後にモールドクリーナーをアッパーからインソール、アウトソールまで全体に吹きかけました。

 

(家庭でできる最も効果的な防カビ対策)

これまで散々カビに悩まされてきた中で、アルコール除菌やステインリムーバーなど家庭でできるカビ対策は散々試しましたが、最も効果的だったのはモールドクリーナーでした。

七味唐辛子のように家庭に1本常備しておくと何かと役立ちます。モールドクリーナーで使っても手に負えなくなってしまったらこちらに駆け込んでください。

「靴のクリーニング」という新たな習慣秋に差し掛かり、だいぶ過ごしやすくなり始めた頃、事件はシューズラックで起こりました。 革靴に白カビ大発生!! フワフワの菌糸に包まれた靴を持つ手は震え、あまりのショックにヒザから崩れ落ち、頭が真っ白になる、靴好きが最も恐れる最悪の事態。ようやく夏場を乗り切り、内心ホッとしていましたが、涼しくなって過ごしやすくなるのは人間もカビ菌も一緒のようでして、油断した隙にヤられました。 ・・・さて、今回の惨事について、その症状をここに晒すのは己の怠慢さを露見す...

 

(ポリッシュせずとも光る上質なカーフ)

缶ワックスは普段からほとんどしません。これは「革が呼吸できなくなるから」といった言い訳ではなく、単に面倒臭いだけなのですが、J.M.ウェストンのカーフはポリッシュするのも勿体ないほど良い革を使っているなぁと磨くたびに思います。

あとは、箱にしまうか、シューズラックに留め置くか、室内のシェルフに退避するか、どこもあまり保管場所としては良い環境とは言えず、どこで休ませようかと思案中です。

しかし、こうしてじっくり磨いていると、本当は片づけるはずだったのに、段々と履き納めてしまうのが惜しくなってきていけませんね。

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