子どものためにできること、例えば投資の話

子ども・育児 投資・マネー

子どもが生まれてから、早いもので5月初旬には2歳を迎えようとしています。

ハルが生まれてすぐに、子どもの名義でジュニアNISA口座を開設したものの、実際の投資についてはなかなか踏ん切りがつかずに躊躇しており、いまだ手つかずの状態のまま。あっという間に時間だけが経つこの状況に、焦りを感じています。

そこで、今後の子どものための資産運用について、思いつくままに自分の考えを少し整理をしておきたいと思います。

 

ジュニアNISAは教育資金形成にはむしろ不向き、という気づき

「ジュニアNISA」は、その年に投資すると向こう5年間の運用益が非課税になる制度ですが、一方で18歳まで資金が引き揚げられないことに、どうしても拭いきれない不安と抵抗がありました。

もしも、子どもが18歳になる前にまとまった資金が必要になった場合は、一体どうするのだろうか・・・、と。

 

自ら管理するNISAの非課税枠とは別に、子ども用の非課税枠が確保できる点ではジュニアNISAのメリットは大きいですが、どうも「せっかく別枠で非課税枠があるのだから、使わなければもったいない」という強迫観念に囚われているようです。

そして、「子どもの教育資金からその他一切合財を、ジュニアNISA口座で運用しなければならない」という潜入観念にも支配されている気がします。

 

かと言って、ジュニアNISAを利用しない場合にも不安もあります。

仮に私のNISA枠の中で教育目的の資金も一緒に運用管理をしていたら、運用損失を出して資金を減らしてしまう可能性もありますし、ある日突然魔が差して、子どもの教育資金まで使い込んでしまう可能性だってあります。

そんなことをずるずる考えていると、いつまで経っても投資が始められないまま。このままでは困るのは子どもです。そこでこの際、開設したジュニアNISAの口座は使わない、という決断を下すことにしました。

理由はこうです。

  • 18歳まで資金を引き揚げられないのはやっぱりリスク
  • 自分のNISAの非課税枠がまだ残っている
  • 5年間の節税効果は高が知れているので固執し過ぎない
  • ジュニアNISAは教育資金形成に向かない
  • ジュニアNISAは爺婆からの融資用と考える

そもそもジュニアNISAで何をしたいかといえば、私の場合、一番は教育資金形成でした。

そう考えると、中学や高校進学の際に教育資金として使いたいケースが出てこないとも限りませんし、その場合、18歳まで資金を引き揚げられないジュニアNISAでの運用は、むしろリスクなのだと感じました。

そしてジュニアNISAは、教育資金など具体的に目的が決まっている場合には不向きで、例えば祖父や祖母からの生前贈与など、更に遠い将来のための資産形成にこそ活用すべきなのだという思いに至りました。

そのように割り切って考えると、ジュニアNISAを無理やりにでも使わなければいけない(もったいない)、という固定概念の呪縛から解放された気がします。

 

教育資金形成にはバランス型ファンドを活用する

一方で、非課税枠は使えるものならば最大限活用したいので、私のNISA口座の枠内で資金の流動性は確保しつつ運用したいと考えています。

元々毎月の運用はお小遣いの範囲ですから、年間の非課税枠にもまだ余裕があります。もし非課税枠をオーバーしてしまった時に、初めてジュニアNISAに手を付ければいい。

 

問題は、自分の投資資金と子ども用の教育資金との混同してしまう危険性について。これはバランス型ファンドを活用することで解決することにしました。

自動的にリバランスしてくれるバランス型ファンドは便利な反面、これまで個々のインデックスファンドを自分で組み上げていく場合と比べて加重平均コスト(信託報酬)にかなりの開きがあったため、これまで個人資産の運用においてはバランス型ファンドを組み入れていませんでした。

しかし、先日発表された三菱UFJ国際投信の「eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)」は信託報酬が0.22%と、インデックスファンドを個々に組み上げていくのと大差のない信託報酬になっています。

 

eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)をmyINDEXに当てはめてみた)

「eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)」は、株式(日本、先進国、新興国)、債券(日本、先進国、新興国)、REIT(日本、先進国)の8資産に12.5%ずつ均等に割り振った構成内容となっています。

バランス型ファンドであればいちいちリバランスの必要もありませんから、リバランスの必要もないため、ポートフォリオの中で「バランス型ファンドは教育資金形成用」と定義しておけば、資産を混同するリスクも無くなります。

このファンドだけで教育資金形成をしようとすると、他にも別のファンドを追加で購入して、リスクとリターンのバランスを調整したければいけなくなりますが、ポートフォリオ全体で考えれば、総資産をアセットアロケーション目標に近づくよう、毎月の積立投信の金額を少しだけ調整するだけで済むため、新たに始める際も大幅な調整は必要ありません。

 

5月より「eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)」の積立を開始

今回、考えを色々と整理して、ようやく納得のできる運用方針が固まりました。このように考えることができたのも、「eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)」が設定されたことによる影響が大きいように思います。

年0.22%という信託報酬の低さや、資産の構成割合など、このバランス型ファンドなら投資をしてもいいと思えたこと、そしてバランス型ファンドを活用することで抱えていた様々な懸念が解決できることになり、一気に道が開ける感じさえします。

「eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)」は、子どもの誕生日の数日後(5月9日)から募集が開始されることから、ちょうど2歳になった直後から積立を開始することになりますので、色々とタイミングとしても良かったのかもしれません。

 

そんなわけで、前置きが長くなりましたが、5月よりバランス型ファンドの積立を開始します。

だんだんと生意気になってきていますが、それでもまだまだかわいい我が子のために、これからも育児に、投資に頑張ってまいります。

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