靴を見つめ直す、これからのモノとの付き合い方
結局昨年中にやり残し、年を跨いでしまった靴磨きの作業。
ダメだと分かっていながらなかなか重い腰が上がらず、そのまま仕事始めを迎え、いざ靴を履く際になって「乾燥したまま靴を履き続けたらクラックが起きる」と思ったら急に怖くなり、休日に何とか時間を作って久しぶりに靴と向き合いました。
この際、履いた形跡のある靴は一度全て手入れ・状態確認をしようと、1足ずつアウトソールを拭い、アッパーのホコリを落とし、潤いを与えるためにディアマントを塗布して、狭い玄関に並べていきます。
(狭い玄関でディアマント浸透待ち)
ディアマントが十分に浸透するのを待って、有色のビーワックス配合クリームを薄く延ばし、擦り傷や削れ痕を消してコバには補色をしていき、また十分に寝かせた後、余分なクリームを拭ってからブラッシング。そして最後にストッキングで表面を整えて完成。
(スエード靴以外は準備が整った)
シューズラックに戻す際に、アウトソールにもクリームをしっかり塗り込んで、つま先の補修やヒールの交換が必要なモノは事前にシューズバッグに入れてわかるようにしておき、他の靴はスタンバイ完了の印として左右の靴を前後あべこべ(テレコ)にして収納し、すべての作業が何とか完了しました。
結局トータルで3時間以上掛かりましたが、昨年から持ち越していた課題もこれでようやく片づき、モヤモヤした気分がやっと晴れた気がします。
量がまとまってしまうと時間も掛かりますが、何だかんだ言っても始めてしまえば大した工程でもなく、自然と靴熱も高まりますし、無心になってブラッシングしている時は気分も良いのですから、終わってみれば「もっと早くやっておけば良かった」と思うばかり。
雨の日はランニングをしない代わりに靴を磨くとか、もう少し生活の中に習慣付けをして、今後は溜め込まずにこまめに磨くようにしようと思います。
2018の計画に「今年は靴のビスポークを」なんて書いてはみたものの、今ある靴の手入れだってろくすっぽできていない現状では、今ある靴たちに対して後ろめたくて気も進みません。
短靴の手入れを怠っていたために、今が旬のブーツを引っ張り出すのもためらっていましたが、これで晴れて履くことができます。
靴に限らず、シャツだって手洗いこそしますが、アイロンが溜まってしまったりと、正直なところ手が回っていませんでしたが、まずはもう一度モノときちんと向き合う姿勢を取り戻し、次へのモチベーションを高まるようしっかり手入れをしていこう、というのが年初の私自身のテーマとなりそうです。
TAGS: Care | 2018年1月8日