寸足らずなパンツの裾直し、レングスを伸ばしつつダブルに仕立て直す
先日購入した新しいパンツ2本の裾直しと共に、以前から所有しているPT01(ピーティーゼロウーノ)のコットンツイルパンツを直しに出していました。実はこのパンツ、購入直後からある不満がありまして、今回長年の不満の解消に動きました。
ショップで勧められた丈でパンツの裾を処理もらったのですが、かなり攻めたレングスで、ただ当時は「(裾の処理をダブルではなく、直しやすい)シングルで処理したし、短かかったら直せばいいや」とかなり安直に考えていました。
やはりと言うべきか、素材がコットンであることに加え、膝下の細いEVO FITゆえ、履くうちに膝が出て裾が上がってしまい、更にはふくらはぎに引っ掛かって戻らず、寸足らずな印象を助長する始末。
他のパンツの股下の長さと比較しても2、3cmは短めですが、時間の経過と共に、まるでクロップド丈みたいになってしまい、ただでさえ膝下が短いのにツンツルテンになってしまうのが嫌で嫌で。
そんなわけでやはりレングスを伸ばそうとしたところ、コットンツイル故、既に生地にはアタリが出ており、裾を伸ばすと元の折り返し線がはっきりと残ってしまうことが発覚。
袋小路に陥り、もう諦め半分、ずいぶん長いことこの問題を放置していましたが、最近になりようやく妙案が浮かびました。
股下の長さを伸ばしつつ、裾の処理をダブルに変更して折り返せば、ダブルの幅で元の折り返し線を隠せるのではないか、というもの。
仮にレングスを3cm伸ばした場合、4cm幅のダブルで処理すれば元の折り返し線はすっぽり隠れることになります。悩み続ければ閃くものです(リペアの世界では当たり前の方法かもしれませんが)。
レングスを伸ばしつつダブルの幅も必要なので、必要な生地が残っているかは微妙なところでしたが、ダブルの幅は可能なら4cm、無理なら3.5cmでも良いと伝え、あとはプロにお任せしました。
そして1週間後・・・。
結構イイ感じに仕上がってきました。結局ダブルの幅は3.5cmになりました。かなりタイトな細身のパンツなので、4cmよりも3.5cmくらいの方がしっくりくるようにも感じますので、結果オーライかな。
しっかりレングスも長くなり、履いているうちに多少ずり上がってしまっても、もうツンツルテンな印象にはならないでしょう。
問題だった元の折り返し線は、しっかりダブルの生地の裏側に隠れて見えなくなっています。
ダブルの裾は写真のように5mm程度めくれますが、それより下はミシンで縫い留められており、これ以上開くことができません。そのためダブルの返しはペタッと張り付いたような印象がありますが、こればかりは致し方ありませんね。
オンオフどちらでも活躍できるPT01のツイルパンツだけに、このパンツの前線復帰は大きな戦力になります。これから迎える冬に向けて、また1つ準備が進みました。
ただそれ以上に、自分にとって長きにわたる懸案であり、ずっと気を揉んできた問題だっただけに、仕上がりにホッとすると共に、気分は今、秋晴れのようにスッキリと晴れ渡っています。