【BUY】FUJITO(フジト)/Acer(ストレートジーンズ)
先日、履きおろしてから7年が経過したA.P.C.(アーペーセー)のNew Standard(ニュースタ)について触れましたが、最早かなり履き古されてしまい、今後は履くペースも落とさねば、と新たなジーンズを探し始めました。
再びニュースタでも良かったのですが、A.P.C.のデニム生地は7年かけてじっくりと体感できましたので、別のブランドを試してみたいという思いが強くなり、巷で評判のResolute(リゾルト)やWorkers(ワーカーズ)などを順番に見て回ることに。
実際にジーンズを見て回ると、漠然としていた自分の理想が段々と具体性を帯びて見えてきて、自分が求めるジーンズ像も次第に明らかになってきました。
一方、ジーンズについて大した知識もなく、ヴィンテージの仕様にもさほど興味がないので、ヴィンテージに忠実なこだわりを持つジーンズを履くことにどこか後ろめたさにも似た抵抗もあり、程良い距離感のジーンズを求めるように。
そんな中、親交のあるなべこぱんさんからジーンズについて相談に乗ってもらい、なべこぱんさんイチオシのこちらのジーンズを紹介してもらいました。
福岡を中心に活躍するデザイナー 藤戸 剛氏のアパレルブランド FUJITO(フジト)のストレートジーンズ「Acer」。FUJITOはアントニオ・リベラーノ氏に認められ 、Liverano&Liveranoのジーンズを手掛けていることでも有名です。
生地は14.5ozセルビッチデニム。ワーカーズが13.75ozで少々物足りなさを感じたので、やはりこれくらいの生地の厚みが欲しかった。ワンウォッシュ済み。
A.P.C.のように防縮加工がないので、生地の毛羽立ちなど表情の変化も違いも楽しめそう。黄色とオレンジ、2色のステッチの使い分けが何ともキレイ。
コンパクトな腰回りで、普段より表記上はワンサイズアップですが、包み込むようにピッタリと収まりました。
ストレートにも関わらず野暮ったさを一切感じさせない、むしろ洗練された印象さえ与えるシルエットには、履いた瞬間、感動すら覚えました。本当に美しいと心から思えるジーンズ。
現在はタイトで短丈のリゾルトのような着こなしがトレンドのように感じますが、試着しながら何となく今の自分の気分ではなく、ストレートをロールアップしてストンと履きたい、という思いに至り、行きついたFUJITOのAcer。
このジーンズにすっかり魅了されてしまい、これまでのニュースタのようにガンガン履き込むというよりも、丁寧に履いていきたいという思いが湧いています。
シルエット、生地、デザイナーの人柄や背景など、ディテールに込められた思いを知るほどに選ぶ面白みが増すジーンズの奥深さ。
なべこぱんさんに小一時間のレクチャーを受けてすっかりジーンズ沼に両足が沈みけていることもあり(苦笑)、購入したばかりでこんな風に思うのもちょっとアレですが、この機会にもう少し他のジーンズも見ていこうと思っています。