【CD】FINK/Bloom Innocent

音楽・カルチャー

ここ数年、自分が心酔しているアーティストがOWELとFINK。そのFINKの新譜が届きました。国内盤はリリース予定がないため、今回も輸入盤を取り寄せて毎日聴いています。

4月1日、新年度を迎えた朝の通勤電車。電車に揺られながら聴いた彼らの新たな音楽に、頭の中でファンファーレが鳴り響くかのように、...
FINK/Bloom Innocent

しかし、FINKは「Hard Believer」以降、音源をリリースするたびに音楽が深化していき、聞き手を試すように、または振るいにかけるように難易度を増しているように思います。

熱帯夜に聴きたい、静かに激しく響く音楽通奏低音のように絶え間なく爪弾き刻み続けられるギターの音。時にいら立ちのような激しいピッ...

有り体な表現でいえば、観念的で魂を揺さぶる音楽。音楽でありながら静まり返るような、いや静けささえも音で表現するような静かな音楽だ。

そこにあるのは耳当たりの良さではなく、耳を研ぎ澄まさなければ感じ取ることができない孤高の音。繊細な音が震わせるのは鼓膜の先のもっと奥深くで、琴線に共鳴し震わせる。

最後の灯が一瞬煌めいて燃え上がり、そして潰える刹那の瞬間をこのアルバムに感じる。

まるで信者が神にすがるように、音の奥にある本質に耳を傾ける姿勢を聞き手に求める。ただし、そこにあるのは心地良さでも安らぎでもなく、混沌とした空間のみ。

気軽な気持ちで聞くには、はっきり言ってオススメできない。

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