【投資】米国株:落ちるナイフを鷲掴み(4銘柄買い増し)

投資・マネー

投資ネタが続いてしまい恐縮ですが、これで一旦終わりです。

新型コロナウイルスの影響が実体経済に波及し、数字に見える形で顕在化し始め、2月24日を契機にこれまでの様相は一変。2月の最終週は投資家にとってまさに悪夢の1週間となりました。

この記事がアップされる頃には更に暴落し、壊滅的な状況になっていないことを祈るばかりですが(週末に書いています)、相場全体が下落のきっかけを求めていたようにも感じられ、今回の新型コロナウイルス騒動がそのトリガーになったようにも思えます。

今回の下落は一過性の調整か、それとも下落相場入りへの序章に過ぎないか、現時点では判断が難しいところですが、大きな調整局面を迎えたことは確かなようです。

私は、と言えば2月もルール通り、第3木曜日に株を買ったものの直後に株価暴落&ドル安のダブルパンチを食らい、あまりのタイミングの悪さに苦笑いするしかありませんが、あいにく投資余力が残っていたので買い増しに動きました。

1.スリーエム(MMM):買い増し

まず、25日に「コア5」の一角であるスリーエム(MMM)を買い増ししました。MMMはこれで4度目の買い増しになります。節目の150ドルを割り込んだことが理由です。

MMMは特別大好きな銘柄ですが、株価下落で配当利回りは3.8%程度まで上昇。景気後退入りとの観測から資本財セクターが売り込まれていますが、その中でも中国に強みのある同社はその強みがあだとなり、大きく値を下げています。

その後、米国でのマスク需要が材料視され、見直し買いが入りましたが、こうした短絡的で短期的な値上がりには興味がありませんので、再び業績改善による株価回復を願います。

今回の購入でMMMの保有割合は第1位に上昇しました。

2.プロクター・アンド・ギャンブル(PG):買い増し

こちらも「コア5」の一角のプロクター・アンド・ギャンブル(PG)、他の4銘柄と差が開いてきたことから買い増しました。27日に、PGにしては珍しく1日で5%近く株価を下げ、値頃感が出てきたことが購入の理由です。

最初はグロース株から値を下げていましたが、次第に下落には比較的強いとされてきたバリュー株まで大きく売り込まれる展開となり、PGも多分に漏れず売り込まれたようです。

過去5年の平均PERを割り込み、また、来期の予想PER過去が5年中PERが最低だった年を下回ったため、まだセール価格というほどではありませんが、「コア5」の均衡を保つため買い増しました。

3.ユナイテッドヘルス(UNH):買い増し

ユナイテッドヘルス(UNH)に至っては大変お恥ずかしい話ですが、購入した直後に株安&ドル安のWパンチを食らい、たった2日で(!)買値から15%も下げてしまいましたので、買値を均すため25日に買い増しです。

先日のレイセオン(RTN)購入に続き、翌日に医療保険大手のユナイテッドヘルス(UNH)を購入しました。銘柄選定をする際、EPS(1株利益)が年々右肩上がりで綺麗な上昇線の描く銘柄から選ぶようにしていますが、UNHは年々EPSを更新し続ける、まさに理想的な株です。実はずっと以前から目をつけていたものの、これまで投資には至りませんでした。当時、毎年EPSの最高値を更新し続けるような銘柄を挙げ、マスターカード(MA)やナイキ(NKE)、ホームデポ(HD)そしてUNHを投資先の候補にしたことがあります。実際に営業利益率の高いMA...

最初に買ったタイミングが悪過ぎましたが、自分の定めたルールに従って行動した結果ですので嘆いても仕方がありません。貰い事故だと思って諦めます。

銘柄選定自体は長期的な視点で行っておりますので、いずれは回復してくれるものと思いますが、国民皆保険制度を公約に掲げるサンダース上院議員が民主党の大統領候補者争いでトップとのこと。

もし実現すると同社の業績への影響も大変気になるところですが、そういった不安も織り込んでの株価下落かと思われます。

しかし、恐らく国民皆保険の導入はそう簡単なことではなく、また個人的にはトランプ再選を予想していますので、これまで通りの成長に期待し、株価の動向を見守りたいと思います。

4.レイセオン(RTN):買い増し

こちらも完全にタイミングを間違えちゃった銘柄。UNHからは少し遅れましたが、こちらも買値から15%下げた27日に買値を均すためナンピン買いをしました。

早いもので2月も第3木曜日を迎えました。今月も自ら定めた投資ルールに従い個別株を購入しています。米国株の決算が出揃いましたので、その結果を踏まえて株式を選定。結果、新たにレイセオン・カンパニー(RTN)を購入しました。米中通商交渉は一段落し、中国は新型コロナウイルス、米国は目下大統領選へ関心が向き、北朝鮮、シリア、イランなどの地政学的リスクは鳴りを潜めています。防衛メーカーの株はこの平和な時に仕込んでおくべきかなぁと。RTNは米国の防衛メーカーで、社名を知らずとも攻撃用のトマホークミサイルや迎撃用...

すっかり新型コロナウイルスのことで持ち切りですが、地政学的リスクは依然として燻り続けていますので、紛争が影を潜めている間に粛々と買い進めたいと考えています。

ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)との合併も控えており、株価は上がり難いように思いますが、合併後のシナジー効果に期待しています。

吉と出るか、それとも凶と出るか

そんなわけで2月は思い切って買い増しに動きましたが、相場が切り返して反転してくれれば御の字、更に下落をするなら傷口を大きく広げることになります。これを書いている時点では、今回の押し目買いは完全に裏目に出ているようですが(涙)。

この大幅な下落でも結構気持ちに余裕があるのはやはりキャッシュを厚めに準備していたおかげでしょう。とは言え、今回の急遽スポット買いをしたために、3カ月分くらいの買付資金を使ってしまいましたので、3月に入ったら少し落ち着きたいところ(思い通りにいくとは到底思えませんが)。

仮にキャッシュが尽きても、場合によっては債券と金(ゴールド)を取り崩すことも可能なので(あまり手をつけたくないですが)、不謹慎ながら株価下落がどこまで続くのか不安と共にワクワクしてしまう自分がいます。

そんなわけで、2月も月末ギリギリまで取引をしたため、取りまとめ作業が大幅に遅れております。2月の運用報告はまた次回に。

【関連する記事のご紹介】

« »

ランキングに参加中。ポチッと応援、お願いします!
deco.blog.with2.net ブログランキング・にほんブログ村へ

【コメントの投稿の仕方について】

  当サイトでは「Disqus」と呼ばれるコメント機能を使っております。
  ツイッターやフェイスブックなどでアカウントをお持ちの方は、ログインすることで
  自分の各プロフィールのままコメントすることができます。
  各種アカウントのない方もEmailアドレスさえ入力すればコメントが可能です。
  (入力したEmailアドレスはコメント投稿には表示されませんのでご安心ください。)
  また、コメント欄には画像を張ることも可能です。
  何度も「Reload」が表示される場合は、キャッシュを削除すると表示されることがあります。
  コメントが反映されるまで多少お時間が掛かることがございます。ご了承ください。