長い梅雨を支えてくれた夏靴たちのケア、心から感謝の気持ちを込めて
今年の梅雨は異例の長さで、その後も夕立に度々見舞われる不安定な天候が続いたため、靴選びには大変苦労しました。
天気が不安な時は用心して雨靴を履いて出掛けていますが、今年の夏はずっとぐずついた天気でしたので、雨靴は休む間もなくフル稼働。毎年この時期は酷使しがちですが、今年は異常で心配になるほど。
9月に入り、「さすがに一旦休息させなければ・・・。」という焦りから、雨靴3足をまとめてケアしました。
ちなみに我が家の雨靴は、Church’s(チャーチ)のDiplomat(ディプロマット)とSoffice & Solid(ソフィスアンドソリッド)ですが、今年は雨の多さから2足では足りず、本来は冬の悪路で活躍するSanders(サンダース)のマッドガードが急遽ローテーション入り。
トゥをはじめ、酷使した影響で見るからにボロボロの状態。他の靴たちの代わりに悪天候を一手に引き受けてくれているので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
お恥ずかしい話ですが、最近まで暑さで靴磨きをする気も失せており、すっかりサボり気味でしたが、今回ばかりは自ら尻を叩いて懸命に手入れをしました。
ただ、手入れの手順自体は普段と変わりません。しかし、とにかく雨に打たれてカサカサ、色抜けも目立つため、色の定着力が強めのクリームを塗布して、浸透時間を長めに設定。
丁寧にブラッシングをして、荒んだレザーの表面をなだめていきました。
サドルソープで丸洗いするか悩みましたが、幸いカビは見られませんので革のダメージを考えて避け、代わりにモールドクリーナーを噴霧してカビの発生を予防します。
余談ですが、カビって8月より9月の方が出ますよね。酷暑の頃はカビも大人しくしていて、「あれ?今年の夏はカビが出なかった」なんて安心していると、少し涼しくなった頃にワッと出てきますので。
個人的には、カビ対策にはモールドクリーナーが最も効果的だと思っています。(無くなりそうなので大型のボトルを買い増しました)
最初はどこまできれいな状態に戻ってくれるか不安だった3足ですが、磨き終えてみると思ったよりはだいぶきれいになってくれたので安堵しました。
長年酷使している以上、傷やシワはもう致し方ありませんが、こうして磨いているとまだまだ現役で働いてくれそうでもあり、頼ってしまう自分がいて、悩ましいところです。
トゥやトップピースの削れ具合、ハーフラバーの減りや剥がれなど、そろそろ補修の必要性も出てきており、一段落したら一度リペアに出さないといけませんね。
何はともあれ、この夏は本当にお疲れ様でした。またすぐに出番がやって来ると思うけど、どうかまたよろしく。
TAGS: Church's・Sanders・Soffice&Solid | 2020年9月8日