【投資】米国株:アドビ(ADBE)を新規購入、2銘柄売却

投資・マネー

最近の長期金利の乱高下により、株価が大きく上下に振れています。中でもハイテク株をはじめとするグロース株は全体的に下げ基調が続いており、調整局面を迎えています。

自身のポートフォリオ(PF)は良くも悪くもNYダウ構成銘柄ばかりなので、幸い3月に入っても資産は伸長していますが、昨年はこれがあだとなり、大きな上昇の波に全く乗れなかったため、昨年末からPFにIT・ハイテク株の組み入れを進めています。

IT・ハイテク株と言っても、身近できちんと事業内容が理解でき、利益性の高い銘柄に絞り、これまでマイクロソフト(MSFT)、ペイパル(PYPL)と購入してきました。

そして今回は、ずっと購入の機会を伺っていたアドビ(ADBE)を新規購入しました。

実はTSMCもちょこちょこと買い増しています。のちほど後述

アドビ(ADBE)の購入理由

アドビはPDFを開発したソフトウェア会社で、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)など、クリエイティブ系の処理ソフトが特に有名ですね。

最近では新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要で、Youtubeの動画再生回数が飛躍的に伸び、素人から芸能人まであらゆる人が続々とYoutubeに参入しましたが、その動画編集ソフトを提供するのもアドビ。隠れたCOVID-19銘柄です。

このブログで使う画像もPhotoshopで編集していますし、以前はFlashも使っていましたから、自分にとっては大変身近な存在の同社ですが、2013年頃からサブスクリプションに転換し成功したソフトウェア会社の1つと言われています。

詳細な分析は他の投資サイトに譲りますが、競合が多いIT企業の中で、アドビの扱う画像処理ソフトについては比較的競合が少ないように感じます。

今が旬のデータセンターはAWSやAzre、ビデオ会議ならZOOMやTeamsなど、既にIT企業の主戦場の多くはレッドオーシャンですが、アドビのソフトは常に高い支持を受け続け、故にサブスク化した後も継続率9割以上と安定した収益基盤を築いています。

例えばPhotoshopの競合となると、今やスマホの無料の編集アプリくらいでしょうが、用途や目的、ユーザー層も違うので、シェアの奪い合いにはなりそうもありません。そういった意味でアドビの事業環境は引き続き高原であると考えています。

売却したのはハイリオン(HYLN)とレイセン(RTX)

とは言え、断捨離で銘柄数をどんどんを減らしている最中に、銘柄数を増やすのはこれまでの動きと逆行することになるため、今回2銘柄を売却しました。それがハイリオン(HYLN)とレイセオン・テクノロジーズ(RTX)です。

ハイリオンの売却理由

ハイリオンはEV-SPACでストーリーに惹かれて購入しましたが、その後次々にSPACが乱立し、今や玉石混淆の状態。

決算シーズンと米大統領選に欧米でのコロナウイルス(COVID-19)再拡大が加わり、株価は暴落。混沌とした状況に陥っています。これまで資産整理を進め、現金を準備してきたため、これを好機にしばらく買いが続くと思われますが、都度ブログに書くとどうしてもタイムリーではないですし、そもそもこのブログではあまりニーズが無さそうですので(苦笑)、今後スポットでの買い増し報告はTwitterで行います。さて、「SPAC」はご存知でしょうか。今月13日にもソフトバンクグループのビジョンファンドがSPACの設立計画を公表する予定との報...

ワクチン接種が進むにつれて業績回復期待から長期金利が上昇をはじめ、金融相場から業績相場へと転換し始めており、ストーリーで買われていたSPACは全面的に売り叩かれるだろうと判断。一旦非難することにしました。

「握力弱い」と言われちゃいますが、夢を買うほどの余裕は今の自分に無いことを自覚。銘柄数を絞る上では利益が上がっていることが大前提、ということで売却に至りました。きちんと利益が上がり始めてから再度投資を検討します。

レイセオン・テクノロジーズの売却理由

レイセオンを売却した理由は、このまま保有する意義が見出せなかったこと。購入する際も、当時のレイセオン(RTN)とユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)が合併するどどうなるのか、興味本位で買ってみたというのが動機でした。

早いもので2月も第3木曜日を迎えました。今月も自ら定めた投資ルールに従い個別株を購入しています。米国株の決算が出揃いましたので、その結果を踏まえて株式を選定。結果、新たにレイセオン・カンパニー(RTN)を購入しました。米中通商交渉は一段落し、中国は新型コロナウイルス、米国は目下大統領選へ関心が向き、北朝鮮、シリア、イランなどの地政学的リスクは鳴りを潜めています。防衛メーカーの株はこの平和な時に仕込んでおくべきかなぁと。RTNは米国の防衛メーカーで、社名を知らずとも攻撃用のトマホークミサイルや迎撃用...

その後正式に合併をしてレイセオン・テクノロジーズ(RTX)になったものの、ふたを開けてみれば勝手に一般口座に振り替えられちゃうわ、株価は大暴落するわ、で正直良いことはありませんでした。

防衛・宇宙セクターについては、既にハネウェル・インターナショナル(HON)とロッキード・マーチン(LMT)がPFの中心に鎮座しており、これら2銘柄と比較した際、見劣りするレイセオンを保有し続ける意義が見出せず売却することにしました。

売買後のポートフォリオについて

アドビは16位に入りました。無配ですから大きく買いで入ることには消極的です。グロース株は今後の株価成長に期待し、自力で順位を上げてもらう方針。とは言え、マイクロソフト、ペイパル、アドビはここから更に下げるようなら、買い増しする準備はできています。

余談ですが、今後長期金利は更に上昇すると予想しており、株価の調整はまだ続くと思っています。そのため、株価は一服した後もう一段下げると考えており、今回の売買では購入より売却の方を多くし、現金割合を更に増やしています。

それにしてもまだまだ銘柄数が多いですね。もっと絞り込んで減らすべきなのでしょうが、これ以上減らすにはもうしばらく心の整理が必要です。

こちらは新興国株。現在保有する個別株は台湾セミコンダクター(TSM)のみです。今後の半導体需要の拡大に期待して投資しており、今月もちょこちょこと買い増しをしています。

昨年から資産整理を進め、だいぶ片付いてきましたが、2021年も継続して断捨離を実施しています。コロナ禍で浮き彫りになった不要な資産クラスの処分や、邪な動機や軽率な判断で買い、玉石混淆となったポートフォリオから不要な石を取り除く作業。「断捨離」と称した、いわゆる損切りですが、歯槽膿漏の歯茎の如くこれまでかなりの血(お金・損失)を流して、最近になりようやく引き締まってきた感があります。昨年から持ち越しになっていた、日本株・先進国債券・REITの売却は、日本株の処分を除いては大方完了しました。今後は日本株...

過多だった資本財セクターが若干減り、ソフトウェア・サービスセクターの割合が上昇しています。

アドビは無配のため、配当面での貢献はありませんが、自社株買いはあるため、業績の拡大と共に、継続的な株価上昇、そして資産拡大への貢献に期待したいと思います。

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