【投資】米国株:イーライ・リリー(LLY)の新規購入とペイパル(PYPL)の一部損切り
2023年は年始から損切りが続いています。日本株のエスプール(2471)の売却、国内債券ETFのノーロード明治安田社債アクティブの解約に続き、今回はポートフォリオ内最大の含み損を抱えたペイパル(PYPL)をさんざん悩んだ挙句、半数売却しました。
一方、その売却した資金で新たに購入したのは、製薬大手のイーライ・リリー(LLY)です。
イーライ・リリー(LLY)の購入理由
LLYは二型糖尿病の治療薬である「マウンジャロ」が、臨床試験において肥満治療薬としても大きな効果を出したことから大きな期待を寄せています。評価を終えて、正式に市場に出回れば、世界一売れたアッヴィ(ABBV)のヒュミラを上回るのではないかとさえ言われている期待の新薬です。
個人的には、コア銘柄10種に医薬品セクターからジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)を選出し組み込んでいますが、今後一部事業のスピンオフを計画していることから、引き続きコア10のままにするかは再考の余地があります。
他の製薬株ではABBVがありますが、ヒュミラの特許切れ後もこれまでは別の特許で周りを固めて何とかしのいできましたが、2023年でそれらの特許も剥がれ落ち、いよいよ本格的なジェネリックとの戦いが始まりますからリスクも大きい。
そのため、今のうちから医薬品セクターから別の候補を育てておきたいと思った時に、LLYは最適な投資先でした。そしてその資金を捻出するために売約をしたのがPYPLということになります。
ペイパル(PYPL)の売却理由
PYPLの決算発表前日、BNPLのアファームが決算発表をして20%以上暴落。決算発表を控えて直前まで迷いに迷い、自分の中で納得できるラインとしてPYPLを半分売却するという結論に至りました。
決め手は投資の動機を振り返ったこと。元はと言えば、バリュー株中心のポートフォリオにおいてコロナショック後の上昇相場に乗るため、グロース株をポートフォリオの一部に組み込むことを決め、マイクロソフト(MSFT)やアドビ(ADBE)と共に購入したのがPYPLでした。
当初サテライト投資のつもりが、ぐんぐん株価も上がり、割安に感じられたことから欲豚になってしまい、最終的にはコア銘柄10種並みの投資金額をつぎ込んでしまいました。
ここまで資金を突っ込んだのは、カンファレンスコールを聞いてすべてを知ったかのように錯覚してしまったこと。ダニエル・シュルマンCEOの話は詳細でわかりやすく、きっと上手くいくと思わせてくれ、ついファンになってしまったのだと思います。
株価暴落も一過性であり、ターンアラウンドするまで待てばいい、などと思い、損切りをしてきませんでしたが、当初の目的はキャピタルゲインでしたから、成長が停滞している時点ですぐに処分すべきでした。
PYPLに対してはまだまだ応援したい気持ちもありますし、回復の兆しも見えていますが、決済プラットフォームの壁はどんどん低くなり、アップルからスタートアップ企業まで、様々な企業が決済サービス事業に参入する現状では、PYPLに昔のような深くて広い堀はもうないと思うと、残りの半分も遠からず売ることになりそう。
ただ、ここまで勉強をしながら付き合ってきたのだから、もう少し行方を見守って自分が踏ん切りがつくタイミングで残りも売却をしたいと考えています。