バオバブのある生活に憧れて#14~肥大化する塊根、7号から10号鉢へ、冬まで時間との勝負

バオバブ(アダンソニア・ディギタータ)が植わっているスリット鉢の様子がおかしいことは前回書きました。

アップルウェアのスリット鉢はプラスチックながら厚みもあり、そう簡単に変形することはないと思いましたが、スリット部分が次第に押し開かれています。
過去には素焼きの鉢も破壊したバオバブの根ですから、根の成長の影響の可能性もありますが、バオバブは5月に植え替えたばかり。たった3カ月でそこまで根が成長することも考え難く、どうしたものかと。以前は大きく盛り上がっていた土の表面も、今回はそこまで隆起していないので判断に悩みます。
しかし、最近土の渇きが激しく、毎日たっぷり灌水しても夕方になると鉢がすっかり軽くなっており、これからも水切れが心配されることから、一度根の様子を見て見ることにしました。
鉢に水があると株を抜きにくいので、夕方、水が切れていることを確認して鉢から抜いてみます。水切れだけでなく夕暮れとの闘いです。

「なんじゃこりゃぁ!?」
塊根は思った以上に成長しており、鉢の中でとぐろを巻いていました。スリット部分も押し広げていたのも、やはりこの根のせいでした。
本当ならば土を全部落としてその根の全容を確認したかったのですが、これから迎える冬を前にあまり根をいじりたくなくて、土を取り除いて根の状態を確認するのは春まで見送ることにしました。というのも・・・。

鉢のサイズを7号から一気に10号に鉢増しすることにしたためです。(用意したのは、大和プラスチックの根はりポット30型。根を育てたいのでやはりスリット鉢は欠かせません。)
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8月ももう終わり、9月から冬までの間に新たな鉢の中でしっかり根を張ってもらわないと、越冬の時に鉢の中が加湿になり、根腐れの原因になりかねません。つまり晩夏から秋にかけてどのくらい根が張るかに賭かっているわけです。

一気に3号もサイズをアップすると株の下にも土が結構入ります。つまり今後更に塊根が成長するスペースも十分に確保されてたことになります。抜いた株は簡単に落ちる土だけ落として、作っておいた培養土を入れていきます。
培養土は、赤玉土3:ゴールデン培養土2、鹿沼土1、といつもの配合。7号鉢が約4リットル、10号鉢が約11リットルですから、メチャクチャ土が入ります。土自体の水捌けはいいはずですが、今後の土の乾き具合はやはり心配です。

木と鉢のバランスはだいぶ良くなりましたが、正直まだバランスは悪いですね。でもこれ以上の鉢増しは現実的ではなく、根の成長を待ちつつ、これ以上高く伸びないよう摘芯を繰り返して時間を稼ぐことになりそう。
そんなわけで、今回はちょっとチャレンジングな鉢増し。猛暑がこの子の味方をしてくれると信じながら、冬を迎えるまでにもう一段どのくらい成長してくれるか、日々しっかりと見守っていきたいと思います。
TAGS: アダンソニアディギタータ・バオバブ | 2025年8月29日
