ユーカリ・アロマを楽しむ#2~ユーカリの強剪定、丸坊主からの萌芽

9月の初旬に全てのユーカリを鉢増しし、転倒防止対策を実施しました。具体的には持ち手のあるグロウコンテナに植え替え、持ち手部分に支柱を通してグロウコンテナ同士を連結する処置を施しています。

さて、植え替えを完了したユーカリですが、根詰まりと置き場所に問題があり、樹形が悪くなってしまったユーカリがいくつかあります。支柱に括り付けて強制するなど色々考えましたが、まだ冬まで時間があると思い、思い切って強剪定することにしました。

強剪定をしたのはレモンユーカリの2本と、ポポラスの1本。いずれも樹形が悪く、葉もボロボロ。摘芯しても発芽の勢いも弱かったので、このまま待っていても決して良くはならないだろうと判断しました。

原因は日照不足と根詰まりだと思います。鉢から抜いたら思った通りガッチガチでした。根をガリガリとほぐしたあと、大きな鉢に植え替えましたので、これから芽を吹く可能性は高いのですが、より発芽を促進するためにも強剪定が必要だろうと。

しかし強剪定しても芽が出てこないリスクもあるため、レモンユーカリ1本とポポラスについては少しだけ葉を残し、もう1本のレモンユーカリは思い切って枝葉をすべて切り落として丸坊主にしました。丸坊主にすると当然光合成ができなくなるので枯れてしまう可能性もあり、戦々恐々です。

しかし、結果的には丸坊主にしたレモニューカリの方がすぐに反応がありました。レモンユーカリの幹は節もまばらでつるんとしており、芽が出るのか不安でしたが、強剪定をして数日後には赤い点が現れ始めたのです。

一方葉を残した方は1週間経ってもほとんど動きがなかったため、「それならば・・・!」と一部枝葉を残した2本のユーカリもすべて丸坊主にしました。果たしてこちらも芽を吹いてくれるのでしょうか・・・。
待つこと2週間余り。その結果はこちら。

レモンユーカリは日に日に枝葉を伸ばしてくれています。根詰まりを解消し、肥料もしっかり与えており、屋上という環境と秋らしい気候が相まって、目覚ましい成長を感じることができます。

出てきた新しい葉は、馴染みのある細く光沢感のある葉ではなく、産毛で覆われた丸みのある葉です。いずれ産毛のない細葉に変わってしまいますが、剪定直後の新芽は切らなくてもレモンのような爽やかな香りが立ち、そばにいるだけで心を和ませてくれます。

一方のポポラスは、小さい苗木の頃に水切れでいったん枯れたのですが、その後復活。その頃から2本仕立てになっています。丸坊主にした際、1本からしか芽が出なかったらどうしようかと思いましたが、2本の幹からそれぞれ発芽を確認することができ安堵しました。
これまで鉢増し作業をしてきて感じますが、根の管理は本当に重要ですね。根詰まりを起こすと途端に生育障害など不具合が起こることを実感します。鉢増しを続けていくといずれ場所がなくなってしまうので、根をほぐしてまた元のサイズの鉢に植え戻すなど考えなければなりませんが、定期的に根の状態を確認することは大切だな、と。
強剪定後、どんどんと新芽が出てきて嬉しい限りですが、上の方にばかり枝葉が集中しないよういずれはバランスを見ながら剪定しなければなりません。ただ、今のユーカリたちには来たる冬までにできる限り枝葉を伸ばすことだけに専念してもらいたいと思っています。
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