既製品 VS パターンオーダー(ワイシャツ編)
取り上げることか?とも悩んだのですが、自分の考えを整理するために
職場で着るワイシャツについて少し記します。
ワイシャツは消耗品ですし、数が必要なのであまりコストをかけられないのが
現状なのですが、その中でもできるかぎり自分の体に合うシャツが欲しいというのは
自分に限らず誰もが思うことかと思います。
そのため既製品とパターンオーダーで毎回かなりの葛藤があります。
で、外出の仕事が早く終わり、予定していた歓送迎会までの間に多少時間があったので、
兼ねてから気になっていた麻布テーラーさんにお邪魔してきました。
麻布テーラーのパターンオーダー(こちらでは「パーソナルオーダー」)シャツについては
ファッション誌でたびたび見ており、いつかはお店を覗いてみたいと思っていました。
麻布テーラーのパターンオーダーシャツは6,930円、10500円、12600円と
生地によって価格設定がありますが、どの価格帯でもすべて綿100%というのが
大変魅力的。
綿100%で6000円台ならばパターンオーダーとしてはかなり安いのではないでしょうか。
(ちなみにメーカーシャツ鎌倉は既製品で5,145円。)
綿100%が必須条件の僕としては俄然出来上がり具合が気になりまして、
せっかく来たので試しに1着お願いしてみることにしました。
ちなみに麻布テーラーでのパターンオーダーの流れは、
1.生地見本から好きな生地を選び、
2.襟や袖口、釦などの仕様を決め、
3.最後に採寸、
といった感じ。早速順序に従い、オーダースタートです。
まずは、ワイシャツ生地の選択。
オーダーは初めてなので生地は6,930円の価格帯からブルーの生地を選択。
全価格帯を通じて選択できる生地の種類は特別多くありません。
やはり選択の幅では既成品に分があります。
ちなみに、質はどちらも価格相応、ドローといったところでしょうか。
次に仕様についてですが、せっかくのオーダーなので既製品との差をつけようと
既製品にはない仕様を選んでみました。
胸ポケットなし、前立てなし、釦は白蝶貝、ネーム入れをお願いしました。
ちなみに後半2つはオプション料金です(1,000円、500円)。
襟はクラシックにワイドカラーを選択。
ここでは襟芯や袖口の硬さまで選べ、パターンオーダーならではの良さを実感。
仕様についてはこだわりがある方には断然パターンオーダーに軍配です。
しかし、次の計測ではちょっと拍子抜けでした。
襟周り、胸囲、胴回りを順に測定する。
ここまでは良かったのですが、その後早見表から指定されたサイズの
黒いシャツ(パターン見本)を渡され、試着し、感想を聞かれます。
肩幅が狭いと言うとワンサイズ上のシャツを渡され、また着心地を聞かれ。
今度は肩幅が合うので「肩幅はこれがジャストです」と言うと
「そうですか、ではこれで。」と店員さん。
・・・えっ?、胸囲や胴回りの調整はなし?
話を聞くと、調整が入るのは首周り、袖丈、袖口周りだけとのこと。
な~んだ。本当に「パターン」オーダーなのね。
パターンオーダーってもうちょっと融通が効くと思ったんですけど。
とりあえず、袖口周りと袖丈の調整は入ります。
特に僕は42mmの時計を身につけるようになったので、
時計の大きさに合わせて袖口周りを変えてもらえるのは嬉しい。
また、腕の長さに差があるので袖の長さも補正してもらいました。
サイズ感については、既製品とパターンオーダーのどちらがいいかというより、
各メーカーのシャツの型紙が自分に合うかどうか、な気がします。
結局はそれぞれのメーカーのパターンがあるわけで、
自分がそのメーカーのパターンに合うか合わないか。
つまりメーカーと自分との相性だと感じました。
とは言え、パターンオーダーの方がパターンの種類が多いので、
相対的にはパターンオーダーの方が自分の体に近いシャツが選べる気がします。
最後は、オプション等を含めて既製品とパターンオーダーの価格差に
どう折り合いをつけるか。
既製品とパターンオーダーの間には1.5倍ほどの差があるので
それを各自がどうとらえるか、難しいところです。
正直自分も完成品を見ていませんのでどちらがいいとは言えませんが、
現時点では、
既製品は低価格と豊富な選択肢を楽しみたい方向け、標準体型の方向け、
パターンオーダーはサイズにこだわる方、標準体型とはいえない方向け、
と言えそうです(なんだかすごく当たり前のことを言っている気がする・・・スイマセン)。
続きは3週間後の仕上がりを見てまたその際に追記しようと思います。
まとまりのない独り言を長々と失礼しました。
TAGS: MTO・Shirt・メーカーズシャツ鎌倉・麻布テーラー | 2011年10月14日