【投資】後ろ髪を引かれる思いで売却決定~アサヒ(2502)売却~
さようなら、株主限定ビール(涙)
このところ、ずっと悩んでいたことがあります。
アサヒグループHD(2502・以下「アサヒ」)を売却すべきかどうかという問題について。
ここ最近、アサヒの株価が上昇し、PER20倍を超えて割高圏に入ってしまったのです。株価が上がることは良いことですが、自分が情に流されやすい性格ゆえ、株式を売却するタイミングは明確にしておく必要を感じ売却の基準・ルールを定めており、今回それに引っ掛かってしまったのです。
ルールを守るべきか、大切に保有し続けるべきか・・・葛藤の日々。
株式売却の基準とルール
売却の判断はいつも難しいものです。
株価上昇 → 含み益に歓喜 → 銘柄に対しさらなる感情移入 → 大切にホールド → 売り時を逃す、なんてこと良くありました。そのため、機械的に売却するための基準が必要、と今は2つの基準で売り時を判断することにしています。
- 2期連続でEPSが前年を下回った場合
- PER20倍を超えた場合
1.は企業の継続的成長に懐疑的なことから、2.は継続的成長が見込める銘柄でも割高ならば一度利益確定しておこうという方針からです。
困ったことに、今回アサヒは2.に該当し売却に迫らました。お気に入りの銘柄だけに手放したくないというのが本音でして、かなり悩みました(ちなみに前回売却のエーザイ(4523)は1.のパターンです)。
(過去の記事)
超優秀なバリュー株銘柄のアサヒ
アサヒと言えば日本の上場企業で最長、13期連続増益の超優良企業でして、EPS(1株利益)が毎年更新し続けるのを見守るのが楽しみでした。それから毎年贈られてくる株主限定ビールも。
今回のアサヒの株価上昇は、6月4日に発表された、500億円の自社株買いと、2本のユーロ円建て転換社債の消却に起因するもので、EPSとROEの希薄化抑制と株式資本効率の向上姿勢が評価されたものと思われます。
自社株買い発表による株価上昇ですから、自社株買いが実施されれば現在の株価でも割高ではないと判断できるかもしれませんが、転換社債償還には制度上、償還時に少なからず新株の発行が予定されていること、その新株発行による希薄化を防止するために今回自己株買いが実施されることから、発行済み株式総数の最大4.32%、500億円分が単純に減るわけではないことにどうも引っ掛かります。
ルールに従い泣く泣く売却決定
実際に7月9日から実施される自己株買いが行われてみないと割高かどうかの判断はつかないのですが、まだ実際に自社株買いが行われていない現時点においては割高と判断し、一旦売却することを決めました。
6月17日の寄り付きで全株売却済みです。結果的に+89.9%で利確となりました。前回のエーザイと合わせてそこそこの投資資金を確保することができました。
アサヒは自社株買いが完了したタイミングで再度評価しますが、いずれは買い戻して再度株主優待の恩恵を受けたいと思います。さようなら、株主限定ビール・・・。
同日、別途新たに株式を購入した話はまた次回。それではまた。
TAGS: 2502 | 2014年6月17日