gohkiti AWARD 2019
ここ数年は育児や仕事に追われて物欲が衰退し、ノミネート数が減ったり、企画自体が開催できないこともありましたが、2019年はおかげさまで無事に「gohkiti AWARD 2019」を開催する運びとなりました。
「gohkiti AWARD」とは、その年に購入したモノの中から、生活やマインドに多大な影響を与えてくれたアイテムを自由気ままに表彰するこの企画。
今年も実用性や心理的な影響など、買って良かったと心から思うアイテムに巡り会うことができたのは幸運でした。ということで、早速ベスト5のご紹介したいと思います。
第5位 Knot(ノット)/TS-36 TITANIUM SOLAR
結婚記念日に嫁さんにプレゼントしたことでつい自分まで欲しくなってしまい、主にクールビズ用に購入したKnot(ノット)のTS-36チタニウムソーラーウォッチ。
今まで「時計は機械式でなければ時計じゃない」くらいのガチガチな固定概念が心を占拠していましたが、ベルトの取り換えが容易で、気分や装いで交換できる気軽さに加え、時計自体の軽さが本当に楽で、結局平日・週末問わず一年中身に付けていました。
チタニウムという素材や36mmという小径、それに薄さと軽さが、特に子どもと接する時には重宝し、実用性の面での貢献度が高かったことから第5位にランクインしました。
第4位 A.P.C.(アーペーセー)/Petit Standard
7年間愛用してきたNew Standard(以下「ニュースタ」)の後継を探す中で最終的にたどり着いたジーンズが、ニュースタと同じA.P.C.(アーペーセー)が展開するPetit Standard(以下「プチスタ」)。
ニュースタに心底惚れ込み、履き続けてきた愛着深いアイテムの後継を期待をしていましたから、ハードルは相当高いモノがありましたが、この7年で変わった体型にピタリとハマり、素晴らしいシルエットを浮かび上がらせてくれました。
来年には第2子の出産を控え、これを機に新たなジーンズの購入を決めましたが、これから子どもと最も触れ合う時期をこのジーンズと共に過ごし、子供の成長を見守りながら、同時にこのジーンズの成長もまた楽しんでいければ、と思っています。
第3位 Owel/Paris
音楽がランクインすることはgohkiti AWARDでは初のことですが、今年一番聴き、すっかり魅了されたのが、OWELの最新アルバム「Paris」です。
自分にとってはここ数年聴いたあらゆるアーティストの作品の中でも傑出しており、一番の傑作だと思っています。ちなみにこちらの作品はCDでの発売が無く、音楽配信のみです。
それまでにフルアルバムを2枚とミニアルバム、ライブアルバムを1枚ずつリリースしていましたが、アルバム3作目にしてOWELの音楽性が確立され、突き抜けた感があります。
リリース後に順次公開されたPVもどれも魅力的で、毎度感動すら覚え、今や最もライブを観に行きたいバンドとなりました。
毎朝、毎晩といっていいくらい聴き続けても飽きることは無く、何かを始める際は決まってこのアルバムを聴いてファンファーレを鳴らし、モチベーションを上げるなど、精神的な貢献が特に高く、無形ながら第3位にランクインしました。
第2位 Fujito(フジト)/Acer
ジーンズの魅力を再発見すると共に、ヴィンテージに縛られた自分の中のジーンズに対する固定概念を取り払ってくれたのがこのFujito(フジト)のAcerです。ジーンズ沼の入口に立つきっかけを与えてくれた1本でもあります。
流行りのテーパードスリムではなく、レプリカのようなヴィンテージシルエットに近いですが、流行りからも古臭さからも一線を画すAcerの醸す雰囲気は、シンプルながら心擽るディテールと相まって新鮮で。
履いているだけで気持ちが高揚する衣類なんて最近では早々出会うこともありませんでしたが、このジーンズに触れた際は久しぶりに心がザワつきました。
このジーンズをきっかけに着回しの幅も広がり、ワンパターンだった自分のスタイルにも変化をもたらすきっかけを与えてくれました。
プチスタと双璧を成すAcerですが、今回手にしたことによる心理的な影響度合いやジーンズの奥深さへの気づきを与えてくれたこと、そして履いた時に毎度感じる高揚感などを考慮し、堂々の第2位となりました。
第1位 Bolero(ボレロ)/Bespoke Oxford Shoes
堂々の第1位は、2年弱の時間を掛けていよいよ完成したBolero(ボレロ)のビスポークシューズです!今年一年を締め括るに相応しい1足が年内に滑り込み、文句なしで「gohkiti AWARD 2019」年間大賞に輝きました。
採寸から2度の仮縫いを経て完成したこの靴。モノづくりの工程の一端に携わるという貴重な体験ができたこと、そしてその先に待っていた極上のフィッティングは筆舌に尽くし難く、唯一無二の存在です。
そして渡邊さんが削り出したこの靴の凛とした佇まいは、これから40代を迎えるに当たって自分の中で不足している多くのことをこの靴がカバーしてくれるような気さえします。
届き始めて日も浅く、実用面での貢献度という意味ではまだまだこれからですが、今後何年もの長きにわたり付き合っていくことになる将来への期待も込めて、第1位といたしました。
2019年の総括として
ここ数年は「gohkiti AWARD」に選出することにも頭を悩ませるくらい、新しいモノを手にすることから遠ざかっていましたが、今年は5選するのに悩むほど、久しぶりに賑いを見せました。
この1年で、「ビスポーク沼」に「ジーンズ沼」、そしてモノ以外にも「コーヒー沼」にまでハマりかけており、多くの人々に触発されて趣味の領域がどんどん広がっていることを実感します。
良いか悪いかは別にいて(いや、きっと良いことに違いない!)これも一重にこのブログを通じて交流をさせていただいている多くの方々のおかげと、心より感謝申し上げます。
さあ、年末がいよいよ迫ってきました。年内の更新も残りわずか。どうか最後までお付き合いください!
2019年12月28日