コーヒーを飲みながらその豆に合わせた焙煎具合やドリップ方法を考察する面白さ
コロナ禍、ステイホームが続いていることもあり、自宅でできる趣味が段々と熱を帯び始めています。特にコーヒーの自家焙煎は年明けから再びのめり込み始めました。
毎朝のモーニングコーヒーだけでなく、在宅勤務の時は昼間にも淹れますし、会社ではボダムのフレンチプレスがありますから、自宅で挽いていけばペーパードリップとはまた違ったコーヒーが楽しめることから消費量はますます増加傾向。
以前は「様々な国のコーヒー豆の中から自分の好みの味を探したい」という思いでコーヒーと向き合ってきましたが、その思いは最近少しずつ変化してきています。
これまではそれぞれの豆が持つ特徴を知って満足していましたが、最近はそれぞれの豆の特徴や良さを引き出して美味しく飲むための焙煎方法や抽出方法を考えるようになりました。
その豆の持つポジティブな面をしっかり引き出すこと。口に含んで思いを巡らせ、再び焙煎。ドリップして答え合わせをするのが楽しくて。おかげで以前よりも幅広い国のコーヒー豆を楽しめるようになりました。
1月に続き、2月も新たに2種類の豆を購入。1つはブラジル産さくらブルボンの今季のニュークロップ(新豆)、もう1つはコスタリカ産ガンボア農園のホワイトハニーです。特にニュークロップのさくらブルボンは本当に楽しみで。
焙煎は浅煎り寄りの方が香りが楽しめるので好きなのですが、どんなハゼが鳴るのか興味深く、初めての生豆はどうしても2ハゼ目まで確認したくて、必ずシティローストにしてハゼの鳴り方や火の入り方をチェックします。
あと、ごく最近のことですが、ようやくドリップ方法も意識するようになり、これまではイノダコーヒーの2穴ドリッパーしかありませんでしたが、ハリオのV60ドリッパーを追加しました。
1つのドリッパーを極めるまでは他に手を出すのは止めようと頑なに2つ穴ドリッパーを使い続けていましたが、同じ豆を抽出してもドリッパー1つで味も香りも全然変わることに今更ながら気づき、考えさせられました。
今まで使っていた2つ穴やカリタ式のような3つ穴は抽出速度が一定なので、良くも悪くも安定的な味に仕上がる一方で、時間が掛かると渋味やエグミといった雑味に繋がりやすく、時に舌先が刺々しく感じられました。
一方、V60は円錐状で抽出速度が速く、渋味やエグミといった雑味が出てくる前にコーヒーの持つ良い面だけを素早く抽出してくれるように感じます。
反面、その豆の奥深さや、コクなどの複雑な味わいは汲み取れないのでは?という懸念もあります。結局、ドリップする際にどこを目掛けて抽出するかで使うドリッパーも変わってくるでしょう。
最近は天候にも恵まれ毎週末焙煎できていることもあり、焙煎して時間を置かずに飲めるため、せっかく鮮度がいいなら雑味は極力押さえてフレッシュな面をより多く引き出したい。
そう考えると、今の自分にはV60ドリッパーの方が適しているように感じました。
その他にも豆の挽き具合やお湯の温度など、考えればキリがありませんが、1杯の出来に一喜一憂しながら味わうコーヒーは、毎回ワクワクして面白いモノです。
一時はブレンドに興味が向いた時期もありましたが、あれこそ樹海で遭難しかけたので一旦引き返し(苦笑)、今はシングルでも飲む人の好みに合った豆選び、豆に合った焙煎、そして美味しき味わえる抽出方法の提案ができたらいいな、と思ったりしています。
TAGS: コーヒー自家焙煎 | 2021年2月23日