【投資】米国株:ペイパル(PYPL)とアッヴィ(ABBV)を買い増し

投資・マネー

NYダウはこのところ最高値を更新中。ドル高も相俟って資産総額は今月も順調に伸びていますが、逆に株の買い増しを考えると割安感に乏しく、どれを買うか悩んでしまう状態。

毎月第3木曜日が株の買付日になっていますが、3月買付分の銘柄選びはかなり苦労しました。悩んだ結果、3月はペイパル(PYPL)とアッヴィ(ABBV)を購入しました。PYPL、ABBV共に買い増しは2回目です。

ペイパル(PYPL)を購入した理由

グロース株はこれまで割高感が心理的抵抗となり投資に躊躇してきましたが、売上高・EPSの成長率や営業利益率の高さ、そして一過性の特需ではなく長期的な成長展望が思い描ける銘柄から、今最も買い増ししたい銘柄がPYPLです。

長期金利上昇のたびに株価は調整を続けてきましたが、そろそろ反応しなくなってきているので買い時かな、と。

3月初旬にアドビ(ADBE)を新規購入しましたが、ADBEよりPYPLの方が個人的な評価は上。ADBEより持ち分を厚く持っておきたいということで買い増ししました。

【投資】米国株:アドビ(ADBE)を新規購入、2銘柄売却
最近の長期金利の乱高下により、株価が大きく上下に振れています。中でもハイテク株をはじめとするグロース株は全体的に下げ基調が続いており、調整局面を迎えています。自身のポートフォリオ(PF)は良くも悪くもNYダウ構成銘柄ばかりなので、幸い3月に入っても資産は伸長していますが、昨年はこれがあだとなり、大きな上昇の波に全く乗れなかったため、昨年末からPFにIT・ハイテク株の組み入れを進めています。IT・ハイテク株と言っても、身近できちんと事業内容が理解でき、利益性の高い銘柄に絞り、これまでマイクロソフト(MSFT...

昨年のコロナショック時にはグロース株をポートフォリオに加えていなかったせいで株価上昇の波に乗れなかったことから、それまで食わず嫌いしていたグロース株の重要性を痛感しました。

未だにグロース株の購入には慎重ですが、下落局面では納得できる銘柄をコツコツ買い増しして、あらゆる相場環境の変化にも影響を受けにくいポートフォリオの構築を急ぎます。

アッヴィ(ABBV)を購入した理由

高配当が目当てで購入したABBVですが、世界一の売上を誇るヒュミラの特許切れ問題を抱えていました。ヒュミラ依存のABBVは2023年のバイオシミラーが上市されるまでに収益構造の変更することが喫緊の課題です。

アラガンの買収によりボトックスをはじめとするエステティック、アイケア等に事業領域を広げ、収益に占めるヒュミラの割合を40%まで低下させています。

ただし、それだけではヒュミラの売上高約200億ドルを補うには不十分ですが、ここに来て期待のイムブルビカ、スキリージ、リンボーグなどが順調に成長。

2020年1月のCEOインタビューで「スキリージとリンボーグの2薬で200億ドルを超える可能性がある」と発言。これには希望的観測も含むため懐疑的で、UBSアナリストは110億ドルと試算しているとのこと。

JPM: A Humira-beating $20B in sales from Skyrizi and Rinvoq? It's possib...
SAN FRANCISCO—Humira's best days may be behind it, but AbbVie could eventually see $20 billion in combined sales for its young launches Rinvoq and Skyrizi, CEO Rick Gonzalez said Wednesday. They'll score approvals in all of Humira's major indications, he figures, plus one it doesn't have—and that one's blockbuster-worthy by itself.

ただ、この発言自体はヒュミラの売上をカバーする次の新薬が順調に育っている自信の表れであり、これにアラガン買収効果も加わり、ヒュミラも漸減ながらゼロになるわけではないことを考えると、2023年のバイオシミラー上市までに収益構造の変更が間に合い、業績の谷を回避できる可能性が高まってきたと考えます。

アラガン買収や株主還元で自己資本がマイナスに落ち込むなど財務面の不安もありますし、バイオ株は入れ込み過ぎると痛い目に遭いますから、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)がコア10に入っている以上、買い増しはほどほどにしますが、ずっと割安に放置されている銘柄だけに、2023年に向けて課題の進捗と株価を確認しながら今後も買い増ししたいと思います。

フィリップモリス(PM)を売却した理由

高配当株でもABBVと対照的に売却を決定したのがフィリップモリス・インターナショナル(PM)。先週のうちに売却を決めて処分を済ませています。

紙巻きたばこは毎年10%以上の減少が続き、いくらIQOSなど加熱式タバコの売上が向上し費用の削減に努めても、たばこ販売という事業は時代に完全に逆風で、業績はヨコヨコがせいぜいだろうと。

アナリスト予想を見ると、本数が減少しているのに売上とEPSが続伸というのは値上げを織り込んでいるのかわかりませんが、コロナ禍で鳴りを潜めている法規制や訴訟リスクなど、またいつ煙が立つかわからない(たばこだけに)だけに、リスクを感じながらPMに資金を割くには5%程度の配当では見合わない。

それに、性格上含み益がないと安心して保有できないんですよね。だから業績がヨコヨコで配当だけを享受する高配当投資は自分には向かないのだろうと感じています。

売買後のポートフォリオについて

そんなわけで、先進国株はまた1銘柄減り、合計19銘柄となりました。新興国株に分類されている台湾セミコンダクターADR(TSM)がグラフには含まれていませんので、現在ちょうど20銘柄といったところ。

自分の資産規模では分散投資も20銘柄以内に収めておくべきだと感じています。まぁコア10銘柄がインデックスみたいな位置づけなので、もう少し増やしても良いのかも知れませんが、一度気を許すとコレクター癖があるだけに見境が無くなりますので。

今年に入り、食品株1銘柄、たばこ株2銘柄を売却して、「食品・飲料・たばこ」セクターがゼロになりました。いずれはペプシコ(PEP)を買いたいと思っていますが、わざわざポートフォリオに組み入れるまでの理由が見つからずペンディング中。

今回比較的高配当なABBVを買い増ししましたが、それ以上にPMを売却しておりますので、受取配当金は依然として前年比で83%と、前年割れの見通しのままです。

現状での買い増しは割高感があり余り乗る気ではなく、今回は消去法で選んだ感が強いので買い増し自体はかなり控えめ。そのため、月末にかけて一段の下げがあるならばスポットで追加購入を検討します。

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