【投資】米国株:ナイキと共に生きる。ナイキ(NKE)の買い増しとディズニー(DIS)の売却

投資・マネー

2021年も早折り返し。7月も第3木曜日を迎えましたので、投資ルールに従い株式の売買を行いました。今月は久しぶりに1銘柄の売却も実施しております。

今回売却をしたのは、コロナ禍でテーマパークや映画館が閉鎖に追い込まれ、基幹部門が打撃を受ける中、ストリーミング配信サービス「ディズニープラス」の強化や大規模なリストラなど、大きな変革に迫られたウォルトディズニー(DIS)。

ディズニーの魅力は前CEOの著書を読んで十分理解していたものの、競争の激しいメディア業界(ネットフリックスだけではなく、YouTubeなどのインターネットコンテンツもライバル)ということもあり、見通しは不安定でリスクは高めであると感じていました。

今年の短い夏休みは、ディズニー会長で前CEO ロバート・アイガー氏の本書を読みふけりました。本書では、数々の企業買収と変革により、ディズニーがメディア界の頂点に上り詰めるまでの軌跡を追うと共に、世界最高の経営者と称えられたアイガー氏の金言に触れることができます。ABCテレビの雑用係だったアイガー氏がディズニーのCEOとなり、フィクサー、マーベル、ルーカスフィルム、そして21世紀フォックスと、数々の企業買収でメディア最大手に上り詰める過程には心躍り、引き込まれるように夢中でページをめくりました。ウォルト・...

コロナ後のリオープニングへの期待から株価は堅調に上昇していましたが、実際にテーマパークや映画館が本格的に再開されれば材料出尽くしで下げること、一方でコロナ変異種(デルタ株)が猛威を振るい始めており、再びパンデミックに陥れば業績への打撃も大きいことなどを鑑み、ここは欲張らず利が乗っているうちに利確しておいた方が賢明と判断しました。

保有期間は5年、ドル建てで+83%、円建てで+73%としっかり利益を出してくれました。

円高に振れたことでリバランスのチャンス到来か恥を承知で申し上げますと、自分のポートフォリオにある米国株の成績を見るたびに、あまりの成績の悪さにびっくりします。株価の時点ですでにマイナスの銘柄もありますが、さらに昨年の1ドル120円を超える円安ドル高の局面でせっせとポートフォリオを固めていったという事情もあり、タイミングとしては最悪。株安と円高の同時進行で、ユニオン・パシフィック(UNP)のマイナス30%を始め、米国株は軒並みマイナスという状況です。株価だけでなく為替変動も考慮しなければいけない外国株...

もう少し上値も狙えたかもしれませんが、コロナショックの時に一旦手放しかけたのを我慢してこれまでホールドしてきましたので、もう十分報われましたし、これ以上欲をかいてもいけないな、と。

自分の中でDISはコロナショックの時には既にポートフォリオに入れておく銘柄ではないと結論付けた銘柄でしたので、今回利益がしっかり出ている中で処分できたことは幸運でしたし、銘柄数も減らすことができて気持ち的にもスッキリしました。

一方、買い増ししたのはスポーツアパレルのナイキ(NKE)。日頃から大変お世話になっているスポーツブランドです。新疆ウイグル自治区の強制労働問題に端を発して中国での不買運動などにより業績悪化が懸念されたものの、不買運動の影響は見えず、アメリカの購買力が大きく寄与しました。

(上海にいる中国の知り合いに話を聞くと「不買運動なんて起きてないですよ」とのことでした)

既にポートフォリオの中でNKEの保有割合は全個別銘柄の中でもトップでしたが、今回最も割安感を感じたのがNKE。

1銘柄に偏重するとリスクも高くなりますから買い増しするか悩みましたが、まぁ先月コア銘柄10種が全て目標額に到達したこともあり、後半はバランスに固執することなく割安感を感じる銘柄を買い増ししていこうと。

今回の買い増しで先進国株に占めるNKEの割合は8.11%となりました。10%を超えることはないと思いますが、8%前後で留めておくようにします。

NKEに関しては、チャイナリスクがついて回ります。最近では中国の台湾進攻も懸念されており、地政学的リスクとのバランスを考えなければなりません。

その点では、台湾セミコンダクター(TSM)やスターバックス(SBUX)などにも同じことが言えますから、NKEを買い増す代わりにこれらの銘柄の身の振り方はこれからも引き続き検討していきます。

そんなわけで私生活ではランニングウェアでもシューズでも(一方的に)ズブズブな関係のナイキ。資産形成でも更なる貢献を願いながら、ナイキと共に生きていきます。

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