【投資】米国株:mRNAの将来に期待しつつも、一旦モデルナ(MRNA)を全株売却しました
もう1週間ほど前のことですが、モデルナ(MRNA)を全て売却しました。
きっかけは10月1日に発表されたメルクの経口抗ウイルス薬「モルヌプラビル」の臨床試験データが良好であったこと。11月にも米国で緊急使用許可を申請する予定との報道が出たことがきっかけです。
複雑なmRNAワクチンとは異なり構造は比較的簡単で、変異ウイルスに対しても有効とのこと。
仕組みは、ヒトの細胞に侵入したコロナウイルスが増殖する際、ウイルスゲノムのRAN配列を複製しますが、モルヌプラビルを服用することでウイルスゲノムのRAN配列と構造が似ている「リボヌクレオシドアナログ」をウイルスに取り込ませ、増殖に必要な酵素の働きを阻害するのだそう。
mRNAワクチンの強い副反応や、人だけでなくカリフォルニア州などの自治体でも接種に強い抵抗や反対を示して接種率が伸び悩む中、緊急使用許可が下りれば飲み薬のモルヌプラビルはワクチンほどの抵抗もなく、変異種にも一貫して有効であるため急速に普及するものと思われます。
当初MRNAをポートフォリオに組み入れた理由は、ワクチン接種しか対応策がない状況で(レムデシビルはありましたが)、デルタ株などの感染率の高い変異種が出てきた際のパンデミックに対するリスクヘッジのためでしたが、モルヌプラビルの緊急使用許可が認められればリスクヘッジする必要性はかなり薄れてきます。
mRNAの可能性については新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンをきっかけとして、がん領域への進展なども期待しており、また、モルヌプラビルが許可されたとしても予防としてのワクチンの重要性に変わりませんが、投資の面ではポートフォリオに組み込んでおく役割は一旦終えたと判断し、全株売却に至りました。
モデルナはデルタ株が爆発的に広がった時に、短期で2.5倍になったことから、購入金額分だけ売却して投資元本だけは確保していましたが、今回残りを全て売却。前回売却した時と比べてだいぶ株価も下がってしまいましたが(前回は410.30ドルで売却)、投資下手な自分が利確できただけで御の字です。
これで外国株は1銘柄減り、22銘柄となりました。まだまだ多いですが、雰囲気で売り買いせずに、投資した理由と売却する理由をしっかり確認しながら、納得のいく投資をしていきます。
余談ですが、現在mRNAの生みの親であるカタリン・カリコさんに関する本を読んでおり、やはりmRNAの将来性に期待せずにはいられません。今後株価が大きく下がってきたら、mRNA関連株として、再びMRNAの購入、もしくはバイオンテック(BNTX)を買いたいと考えています。
TAGS: MRNA | 2021年10月12日