【投資】2022年1月の資産運用の状況(前月比▲2.82%)「決算発表前に欲をかいて大失敗」の巻

投資・マネー

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2022年の株式相場は早くも波乱の展開。2018年の株価暴落を招いたFRBパウエル議長は、再び金融引き締めによる株価下落の責任を負いたくないとずっとハト派でしたが、ここに来て急速なインフレが社会問題となり始め、風向きが一気に変わりました。

民主党バイデン政権は中間選挙までにこのインフレに歯止めをかけないと大敗するため、インフレの抑止に躍起。公聴会でも民主党議員のパウエル議長にすがるようなやり取りが印象でした。免罪符を得たパウエル議長は、ここぞとばかりに利上げに舵を切り、加えてQT(バランスシート縮小)まで臭わせ始めました。

ナスダックは1月だけで約9%の下落。その他の指数も軒並み下がっていますが、恐らく株価はこれからもまだ下げ続けるのではないかと思われます。

給付金などでジャブジャブになったマネーと実際のモノの供給は明らかにバランスを欠いており、年率7.1%もの急速なインフレに本気でブレーキをかけるには、FRBはなりふり構わず(株式市場がどうなろうと)利上げ&QTを実施するでしょうから、1月の下落も序章に過ぎないでしょう。

株式からキャッシュに退避して、下落相場をやり過ごすのも手ではありますが、既にキャッシュは厚めにあること、そして極端に売却が苦手なので、下手にいじって後々後悔するくらいなら一時的な相場の下落は耐え忍び、愚直に買い増しを続けて理想のポートフォリオを組んでいきたいと考えています。

そんなわけで波乱の幕開けとなった2022年1月の運用状況を振り返ります。今回もどうかお付き合いください。

1月の取引の状況

1月は以下の銘柄を売買しました。

今月の取引は、新規1銘柄、買い増し3銘柄、そして売却1銘柄となっております。1増1減で、売却についてはコーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)を処分しています。

早いもので1月も第3木曜日を迎えましたので、投資ルールに従い2022年最初の米国株の売買を実行しました。今回は売却1銘柄、買い増し3銘柄、新規購入銘柄はありません。2022年に入ってからというものの、株価はダダ下がりの状況ですので、わざわざ落ちるナイフを掴みに行く必要はないのかもしれませんが、相場なんて自分が思ったように動いたことは一度もありませんから、自分の勘はガン無視でルール通りに粛々と買い進めていきます。さて、今回は1銘柄を売却しています。売却したのはスターバックス(SBUX)です。打診買いをして...

SBUXは今でも良い銘柄だと思うのですが、投資した当初の想定よりもリスクを感じていたこと、加えて、わざわざ個別銘柄でポートフォリオに組み入れておく理由が見出せなかったことが売却の主な理由です。

中国市場狙いならナイキ(NKE)が、またフードサービスならマクドナルド(MCD)がコア銘柄10種として保有していますから、リスク分散をするならもっと違った銘柄を組み入れるべき、とも。そんなわけで今月はNKEとMCDを買い増ししています。

コア銘柄10種のうち、2022年の基準額に未達なのは3銘柄。上半期中には10銘柄全てをクリアし、その後は基準額を下限としてキープしていきたいと思っています。

一方で、新規購入したのは日本株のウイングアーク1st(4432)。本当に久しぶりの日本株です。2022年の米国株は結構厳しいのではないかと思っていて(理由は冒頭に書いた通り)、今年は米国株がヨコヨコか下落なら、割安感があり成長が期待できる日本の個別株に目を向けてみても良いかな、と。

いつ以来か記憶にないほど久しぶりに日本株を購入しました。購入したのはウイングアーク1st(4432)、MBOを経て2021年に再上場を果たしたソリューション開発企業です。私自身SaaSなどのテック株には詳しくないのですが、2022年1月の改正電子帳簿保存法対応で各社のソリューションを比較した際、最も信頼でき、かつ使い勝手が良いと感じたのがウイングアーク社の文書管理「SPA Cloud」と電子取引・電子契約「invoiceAgent」の組み合わせでした。社内で電帳法対応の周知徹底を促す身としては、法対応は当然のこととして運用面においても...

とても良いソリューションを提供していて、今回はかなり自信があったので決算後に株価が噴いて買えなくなるのが嫌で、決算発表2日前に購入したのですが・・・。

欲の皮が突っ張っているとろくな目に遭いませんね。10日余りで30%以上下落。泣く泣くナンピンして買値を薄めています(苦笑)。

PERが低く割安に映ったのですが、IFRS(国際財務報告基準)で無形資産の割合が大きく、実質的な財務があまり良くないためPERは低くなりがちなこと、また同社は中期経営計画をTDNETでアップしておらず、リリースを見逃していたことなど、購入してからも随分と勉強させられています。

1月末のアセットアロケーションの状況

次にアセットアロケーションの状況についてご報告します。

現金比率は前月の25.2%から23.4%へと微減。年末時点では明らかにポジポジ病でしたが、年が明けてから相場が反転し、改めて「筋肉質なポートフォリオにしなければ」と思い直したことと、ウイングアーク1stで痛い目に遭ったことですっかり治まりました(苦笑)。

日本株は久しぶりの購入により2.0%から3.2%に上昇。新興国株は特に何もしていませんが、6.3%から7.2%に上昇しています。新興国株が上昇したというよりも、先進国株(特に米国株)が大きく下げた影響ですね。

1月の配当金の状況

配当金の内容は以下の通りとなっています。

1月は昨年同月比で112%と大きく上昇しました。貢献したのはCMEグループ(CME)からの期末の特別配当です。ちなみにインフレ下ではコモディティが上昇するため、CMEは商品先物に関連しており、業績にも恩恵があることから、今後更なる買い増しを検討しています。

受取配当金見込み額は1月末時点で2021年対比106%の予定。今後の買い増しと増配により130%くらいまで伸ばせればいいな、と思っておりますがどうでしょうか。

保有銘柄と資産の推移

最後に、資産の推移は以下の通りです。

2022年1月は前月比で▲2.82%でした。もっと下げる覚悟はしていましたから、月末に何とか持ち堪えてくれて、想定よりもだいぶ下げ幅は小さかったように感じます。(ウイングアーク1stの買いのタイミングさえ間違えなければもう少しパフォーマンスも良かったでしょうから、欲豚な自分が憎い)

とは言え、「これでリバウンド」とは思えず、2月もまた下がることは覚悟しています。何せ7.1%のインフレを0.25%ずつ利上げしたところで一向に差は縮まりませんから、0.5%ずつの利上げ&QT実施は既に想定の範囲内。

それでもインフレの加速が止まらなかった場合は、どこかで株式相場がクラッシュすることになるでしょう。今ではそうなった時の最悪なケースのシナリオを前提にポートフォリオを考えていきます。

たとえ株価が暴落しても、業績の良い銘柄を保有し続ければいずれまた買われるわけで、やることはどんな環境でも安定的に稼げる銘柄きちんと選び、毎月コツコツ買い増すだけだな、とあれこれ考えた末にシンプルな投資方針に落ち着いています。

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