【投資】米国株:スタバ(SBUX)の売却と3銘柄の買い増し(MCD・NKE・PYPL)
早いもので1月も第3木曜日を迎えましたので、投資ルールに従い2022年最初の米国株の売買を実行しました。今回は売却1銘柄、買い増し3銘柄、新規購入銘柄はありません。
2022年に入ってからというものの、株価はダダ下がりの状況ですので、わざわざ落ちるナイフを掴みに行く必要はないのかもしれませんが、相場なんて自分が思ったように動いたことは一度もありませんから、自分の勘はガン無視でルール通りに粛々と買い進めていきます。
さて、今回は1銘柄を売却しています。売却したのはスターバックス(SBUX)です。打診買いをして以来、買い増しもせずずっと放置していましたが、ポートフォリオの中でずっと違和感のあった銘柄でして、ようやく売却に至りました。
当時SBUXには長期安定株という認識で投資をしましたが、当初の楽観的な見立てから、現在は投資した時と比べて感じるリスクがだいぶ大きいと感じています。
過去の購入した記事を振り返り(こういう時にブログは便利ですね)、当初の投資目的を確認してみると、「コーヒー豆は安価で利益性が高く、場所を提供する空間ビジネスであり、長期安定成長、かつ中国での出店も順調」とあります。
しかし、現在はSBUXに対しリスクの方が強く感じます。コーヒー豆の市場価格上昇、新型コロナウイルス(COVID-19)による店舗休業や客足の減少、中国リスク、賃金上昇に加えてスタバ初の労働組合結成、等々。
中国リスクはナイキ(NKE)でも抱えており、同じリスクを抱えた銘柄は避けたかったこと、また、外食であればマクドナルド(MCD)があり、デリバリーなどを考えるとコロナ禍でもMCDの方が強いことなどから、ポートフォリオ内でのSBUXの存在意義が限りなく薄く感じられました。
アフターコロナの株価回復を狙った投資なら保有継続でも構いませんが、自分の投資目的は長期安定保有でしたので、今後も保有し続けるには頭に入れておくリスクがあまりにも多い。
過去にディズニー(DIS)を売却したことがありますが、この時も自分の中で許容できないリスクを感じて手放したのですが、やはりSBUXにも今回同様のリスクを感じました。
インデックスファンド以外にわざわざ個別株を保有するには明確な投資理由が必要です。
成長性や利益率、配当や参入障壁の高さなど、それぞれに明確な投資理由があり、リスク以上の期待が持てるから保有するわけで、投資した際の前提が崩れる、もしくは想定しなかったリスクが期待を上回った時点で、利益が出ていても一旦売却すべきだと考えます。
SBUXについては、1銘柄に対して感じるリスクが予想以上に大きく、ポートフォリオの中にわざわざ個別株で保有する理由が見つからなくなってしまった、というのが売却理由です。
本当は株価が130ドルを超えた時点で、「ポートフォリオに加えておく必要がない」と判断し、一旦売却を決意したのですが、ニューマネーを投下した直後でこれから投資を増やしていきたいタイミングだったこともあり、売却することで逆に現金比率を高めることに抵抗を感じ、放置してしまいました。
利が乗っているとつい放置しがちで、逆に相場が下がると急に不要な銘柄が気になるのは「投資あるある」ですが、薄利でも利が乗っているうちに処分できて気分的にはスッキリしています。
一方、今回購入したのは、MCD、NKE、ペイパル(PYPL)の3銘柄。MCDはコア銘柄10種で最下位だったので機械的に買い増し、NKEとPYPLは今後の見通しに対して割安感があったことからそれぞれ買い増ししました。
結果論ではありますが、今回SBUXを売却したタイミングで同じ外食産業のMCDと、中国リスクを抱えたNKEを買い増ししたのは、SBUXの資金を配分する上でうってつけの資金配分だったな、と感じています。
今回の買い増しで、NKEは第2位、MCDは第3位に上昇しました。
全体的に株価が大きく下がってきており、今のところ順位は参考にはなりませんが、金利上昇でハウジング需要に暗い影を落としていることから現在最下位のホームデポ(HD)辺りが次の買い増し対象となりそうです。
さて、相場はこれから更にどれだけ下がるでしょうか。安値に飛びつかず、短期の利益は取りに行かず、常に長期的目線で選定した銘柄をこれからも淡々と拾っていきたいと思います。