gohkiti AWARD 2022
すっかり物欲に対して鈍感になってしまった2022年。モノブログとしては致命的な状態で、更新もランニングや投資などの定期的な報告のみとなり、もはや休眠状態となっています。
仕事と家庭、双方のウエイトが増し、これまで以上にプライベートな時間が確保し難くなる中で、自ずと趣味の取捨選択も求められた一年でした。
モノとの接し方については、買い集めてバリエーションを増やす段階は既に終え、数年前からは実際に使い込むなかでそのモノの価値を感じながら、自然と起こる変化を楽しむ段階に入っています。
そもそも「10年は使える」と言って買い集めたアイテムばかりですから、役割を全うするまで使い倒すのも一苦労。買った時の選定眼は恐らく今よりあったはずですから、手放すこともなければ、買い換える必要もありません。
ブログ運営においてはいささか問題ですが、正しい変化がきちんと起きているのだと感じています。
そんなわけで年末恒例のベストバイの企画も、振り返ってみてもほとんど買い物をしておりませんが、そんな中でも買って良かった3点をご紹介し「gohkiti AWARD 2022」とさせていただきます。
「gohkiti AWARD」とは、その年に購入したモノの中から、生活やマインドに多大な影響を与えてくれたアイテムを自由気ままに表彰する、いわば一年の総括となる企画。早速ベスト3のご紹介したいと思います。
第3位 Mont-Bell(モンベル)/クロスランナーパック15
今年一番の変化と言えば、ランニングの取り組みの強化です。趣味を取捨選択する中で、ランニングは趣味の中で唯一今まで以上に時間を割いて打ち込みました。
一走あたりの距離を伸ばし、あらゆる場所へランニングで出掛けるようになったことをきっかけに、軽量かつ走りを邪魔しないバックパックを求め、購入したのがMont-Bell(モンベル)のクロスランナーパック15です。
15リットルの容量は、目的地での買い物を入れるのにも、また帰路の着替えを入れるにもちょうどいい容量。これ以上小さければ用を成さず、一方これ以上大きいと走り難くなるため、絶妙な大きさです。
軽さやデザインも去ることながら、ランニングでの行動範囲を一気に広げてくれた点で貢献度が高く、走るたびに購入して良かったと実感させてくれるアイテムです。
第2位 Anker(アンカー)/LIBERTY NEO 2
第2位もランニング関連からランクイン。防水性BluetoohイヤホンであるAnker(アンカー)のLIBERTY NEO 2です。このイヤホンのおかげで走行距離を大きく伸ばせた、と言っても過言ではありません。
音楽でもPodcastでも、優秀なイコライザー機能で臨場感あるサウンドに。一昔前のBluetoohイヤホンのチープさは微塵も感じさせず、それでいて非常に安価で、コスパは最高です。
走りに集中したい時は音楽を聴きながら、時間のない時などには走りながらインプットをするためのツールとして、今やランニングには欠かせないアイテムとなりました。
第1位 WHEELROBE(ウィールローブ)/#15077 PUNCHED CAP DERBY
第1位に輝いたのは、WHEELROBE(ウィールローブ)の#15077 PUNCHED CAP DERBYです。昨年Borelo(ボレロ)で作った2足目のビスポークシューズが納品され、靴はそれで買い納めのつもりでしたが、パンチドキャップトゥのダービーシューズだけはずっと探していました。
スニーカーのように気軽に履けて、ワークブーツのように変化を楽しめる革靴を。そんなコンセプトで探していた自分にとって、「これは・・・!」と久しぶりに心がザワつき鳥肌が立ったのがこの靴。
服のあわせやすさやボリューム感、フォルムやフィッティング、素材や佇まいに至るまで、理想がこの1足に凝縮されたようで、巡り合えたことに心から感謝しました。
20代から30代にかけては装いの幅を広げようとバリエーションを増やしてきましたが、元々は気に入ったモノだけをずっと身に着ける性格。
40代を迎えてからはもう無理はせず、自分が気に入ったモノを自分に合ったスタイルで身につければいいと割り切っている今、この靴がワードローブの中心に存在します。
紐を変えたり、ワックスを塗り込んだりと、今最も手塩にかけている1足は、目下この靴に合わせる装いを試している真っ最中。クロムエクセルの革にはなかなか履きジワが入らないですが、それでもゆっくりと着実に刻まれていく変化に気付くたび、履く喜びを感じさせてくれる一足です。
2022年の総括として
かれこれ数年前から、この企画はいずれ打ち切りにせざるを得ないと思っており、今年は仕事の忙しさなども重なりブログの更新も停滞。今年がいよいよその時か、と考えていました。
しかし、年の瀬になり、この靴だけはどうしても取り上げたいという思いに至り、2022年も残り1時間を切った今、急ぎ更新記事を書いています。
モノと向き合う時間がなかなか取れなくなることは、年齢や職場のポジション、子供たちの成長と共に致し方がないことと半ば諦めてはいますが、一方で割り切れない部分もまだあり、その思いをこのブログが繋ぎ止めてくれています。
内容は多少薄くなっても、記録に残すこと、動機や思いを書き留めること、そして変化を追うこと、これは来年も続けていこうと思っています。誰のためでもなく、先々自分が後悔しないために。
さて、この記事をもって2022年も最後の更新となります。なかなか更新されないにも関わらず当ブログにアクセスいただいた皆様、本当にありがとうございました!また来年もよろしくお願いいたします。どうか良い年をお迎えください。