【BUY】WHEELROBE(ウィールローブ)/#15077 PUNCHED CAP DERBY 

2021年、Bolero(ボレロ)で2足目のビスポークシューズを作り、靴納めと言っていましたが、1年半で前言撤回(苦笑)。WHEEL ROBE(ウォールローブ)のショールームを訪問し、久しぶりに革靴を購入したことは先日ご報告しましたが、今回は購入した靴をご紹介したいと思います。 

The Asakusa Cobbler(ジ・浅草コブラー)を後にし、向かったのはとあるショールーム。実はずっと探している黒のパンチドキャップトゥで気になる靴を見つけて予約を取っていました。欲しいのは前足部に余裕のあるアメリカンなダービーシューズです。これまで、Alden(オールデン)の#56251、Sanders(サンダース)の1944B1 B.G.S. PUNCHED CAP DERBY、Makers(メイカーズ)は受注会まで足を運んだものの、結局注文するには至りませんでした。 一時はオーダーも考えましたが、ボリューム感のある黒のパンチドキャップトゥというこ...

2月の引越し以来、断捨離が加速している中にあって新たにモノを増やすことにはためらいもありましたが、直感的に「これは手に入れなければ後々後悔する」と感じるほど気に入った靴。年齢と共にこうした出会いや高揚感もだんだん減ってくるので、感じた衝動は大切にしたいところ。 

購入したのは、#15077 Punched Cap Derby、パンチドキャップトゥのダービーシューズ。アメリカンなデザインで、ボリュームのあるラウンドトゥと外羽根、くびれたウエストがグラマラスなシルエットを描き出しています。 

作りを見てみると丁寧で作り手の実直さが伝わってきます。以前はラフな作りも味として受け入れられましたが、ビスポークを経験してしまうとモノから作り手を思い浮かべることが多くなり、雑な作りの靴はどうも受け入れ難くなってしまいました。 

今回のパンチドキャップトゥを探す中で、デザインや素材は満点でもオーダーに至らなかったケースもありますが、デザイン、素材、作り、そしてコスパと4つの点で納得できる満足感を得られたのがウィールローブでした。 

ウィールローブのラスト(木型)は2種類(Eウィズの#314とDウィズの#1228)ありますが、今回購入したのは細身のDウィズ。カジュアルなシーンをメインに想定していますが、ドレス寄りでもそこまで違和感のない作り。ジャケパンスタイルなら問題なく履けそうです。 

革はホーウィン社のクロムエクセル。油分のたっぷり浸透したコンビなめしの革。ブーツなどに多く利用されており、使うほどに経時変化がはっきりと現れるのでエイジングが楽しめます。・・・と書きましたが、自分自身は過去にクロムエクセルの靴を履いた経験がなく、非常にワクワクしています。 

ちなみに左足の外羽根の内側部分には結構なトラが入っています。この辺はコスパ的には仕方がないかな、と感じています。もしドレスシューズなら躊躇しますが、ブラックで目立ち難いこと、そしてガンガン履いてエイジングを楽しむ靴という位置づけの靴なので気になりませんでした。 

ソールは最初からハーフラバーが貼ってあります。この辺は履く前の準備の必要がなく、すぐに履き下ろすころができるので有難いですね。 それなら、とトゥにビンテージスチールを履かせようかと思っていましたが、つま先部分にはゴムが入っているとのこと。

スチールを履かせたエイジングサンプルも並んであり、「これまで外れたことはないので大丈夫かとは思いますが、ゴムの上から固定することになるので相性はあまり良くないかもしれません」と忠告をいただき、スチールも付けずに履くことにしました。 

トップリフトはキャッツポゥから現在はTHE BOOTS FACTORY HEELに変更されています。

キャッツポゥソールはちょっと気になっていただけに、猫がいないのはちょっと残念ですが、キャッツポゥをリスペクトしたデザインのこのヒールは、オリジナルよりも摩擦に強く耐久性があって削れ難く、全方向にグリップが効く設計とのこと。 

奇をてらうことなく、しかし自分の最低限抑えておきたい要素は全て網羅し、希望をぎゅっと詰め込んだようなこの靴は、手に取った瞬間「これこれ!これを求めていたんだよ」と、これまで探し求めていたピースが埋まったような充足感を与えてくれました。 

左はすっぴん、右はワックスを乗せた状態の比較

そんなわけで履きおろす前にプレメンテ。といってもディアマントのナチュラルを入れただけですが、マットな質感のクロムエクセルで傷も入りやすいとのことなので、保護の意味も兼ねて1年以上ぶりに缶ワックスで磨いてみました。 

靴紐も購入時にいただいたオリーブグリーンのモノに交換して、いよいよ履き下ろしの準備完了!靴紐を換えたおかげでミリタリー感が強まりましたので、まずはレザージャケットと合わせて履こうと思います。

黒の靴はようやくこれで5足。ボレロで初めてビスポークしたプレーントゥに始まり、John Lobb(ジョンロブ)のPhillipⅡ(フィリップ2)、Church’s(チャーチ)のDiplomat(ディプロマット)とドレスシューズは3足ありますが、カジュアルにも合わせられる靴はオボイストモデル1足のみでしたので、ウィールローブの追加で補強することができました。 

Sewn Shoe-makerの鈴木さんから待望の荷物が届きました!中身は、そう!オボイストモデルです。6月にオーダーし、待つこと5カ月。とうとう完成した姿を見ることができました。ため息が出るほど、ただただ美しい靴。箱から出した時の感動の余韻が、しばらく経ってもずっと消えることがありません。特に目を見張るのはこのサイドビュー。ストラップがなければほぼホールカットなので、無駄を排した洗練された美しさが際立ちます。ストラップに目が行きがちですが、アンティークカーフの革質の良さがダイレクトに伝わる大変贅沢な作りで...

この靴を通じて再び靴欲も急上昇、滞っていた靴磨きやリペアも少しずつ進めており、それに引っ張られるようにブログの更新頻度も急回復・・・といきたいところ。探し回ってとうとう手にした1足、履いて磨いてエイジングして、とこの1足を思う存分楽しみ尽くしたいと思います!

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