つま先保護のための銀面磨き
数年ぶりに銀面磨きしました
靴の手入れに関しては、ここ何年ワックスでポリッシュ(ハイシャイン)をすることなく、乳化性クリームのみで手入れをしてきました。
革のためにワックスの厚塗りは良くない、と言うのが理由ですが、正直なところ鏡のように光らせるのには途方もなく根気のいる作業ですし、一度擦ってしまうと再度ワックスを掛け直すのにも一苦労ですので、デイリーケアとしては避けていたというのが正直なところです。
ところが、乳化性クリームの他、定期的にデリケートクリームを入れていましたので、少しずつワックスが落ちていっており、最近ではワックスが転々と剥げ落ちて、いささかみすぼらしくなってきました。
リムーバーでワックスを完全に落とし切るか、再度ワックスを入れて光らせるか、悩んだ挙句、久しぶりにワックスでポリッシュすることにしました。数年ぶりの銀面磨きです。対象は仕事で最も使うEdward Green(エドワードグリーン)の3足。
(革の保護のための銀面磨き)
ワックスは革が呼吸できなくなるから良くない、と言われますが、光れば見栄えもいいですし、ワックスをかけることで革の表面がコーティングされて、傷が付き難くなりますので、ワックスも賛否両論、一長一短ですね。
今回は仕事靴ですから何かと足元を見られるので、見栄えも良くするためにもつま先を中心に軽くワックスを入れました。
(つま先だけさり気なく境目がわからぬよう)
キャップトゥ全体をストレートチップのラインまで光らせてしまうと、いかにも「ポリッシュしました!」って感じになるので、あくまでさり気なく。
ワックスしたところとしていないところの境がわからないようにグラデーションをつけながら自然に馴染ませました。ぶつけるのも決まってつま先ですし、関係のないところはなるべく薄化粧で。
(ワックスはニュートラルで終えると奥行きが出る)
先に有色のワックス、そのあとにニュートラルのワックスを入れると奥行きのある感じに仕上がります。
ブラックの入れ過ぎには注意ですが、ブラックを入れることでアンティークフィニッシュのようになります。
特にパーフォレーション(ブローグ・穴飾り)部分に濃い目のワックスを先に入れるとアンティークな雰囲気が増します。
(中途半端な状態のヒールのポリッシュ)
つま先を終えてヒールに取り掛かったのですが・・・ブラックのワックスを入れた時点で力尽きました(苦笑)。
本当はヒールこそ満員電車で蹴られやすいので念入りにワックスすべきなんですけどね。後日改めてニュートラルを入れようと思います。
(ワックスを終えたEG3兄弟)
しかし、1足光らせるのに時間が掛かり過ぎ、いつまで経っても終わらないのは誤算でした。3足いっぺんに始めてしまったがために一向にゴールが見えないったらありません。やはり欲張って3足まとめてやらず、1足ずつ丁寧に磨くのが基本ですね。
素人ゆえ鏡のような輝きには程遠いですが、傷から保護し、多少見栄えを良くする程度なら自分だけでもなんとかなります。これで苦手な銀面磨きとはまた当分おさらば。おかげで週明けから気分良く通勤できそうです。
TAGS: Care・EdwardGreen | 2014年5月11日