【投資】特許切れ問題で大幅減益見通しの大塚ホールディングス(4578)を売却
やっぱり医薬品銘柄投資は難しい
昔は、高配当が半永久的に受け取り続けられるもの、と思われてきた医薬品銘柄ですが、自分が投資を始めてからこれまでの間、アステラス製薬、エーザイ、大塚ホールディングスと渡り歩いてきました。そして、いつも必ず特許切れ問題が浮き彫りとなり、その都度泣く泣く手放してきました。
(過去の記事)
今回の大塚ホールディングス(4578)も昨年12月に決算を迎え、決算月の変更により9ヶ月という変則決算ではありましたが、その内容は過去最高。しかし、そんな決算発表以上に市場にインパクトを与えたのが、特許切れ問題による来期見通しの大幅減益予想でした。
配当に関しては来期より大幅な増配を発表し、株価下落を食い止めようという思惑が感じられましたが、自分にとってはEPS(1株益)の大半を配当に回すことになる増配は、内部成長がこれまでほどには期待できなくなっていることを暗に示しており、当初の目論見からは完全にドロップアウトしてしまいました。
(いくらかプラスで利確できました)
今回の業績見通しと現在の株価を比較するとPERが20倍を軽く超えてしまいましたので、自分で定めたルールに従い、売却を決定(日本株はPER20倍以上で売り)。指値で注文を出すものの、さらにその下を潜るように株価が下がり続けるので売り抜けるのに苦労しました。
前回、ラルフローレン(RL)を処分し、代わりにハネウェル(HON)に入れ替えたことでポートフォリオもほぼ均衡が取れ、これでようやく落ち着けると喜んでいたのですが、なかなかそうはさせてくれませんね。
(過去の記事)
日本の製薬メーカーの最近の流れは、(特許切れ)→(有望ベンチャーを買収)→(多額の買収費用)→(健全だった財務内容に暗雲)・・・とこうして考えてみると、どの製薬会社にとっても特許切れ問題は負のスパイラルの入口で死活問題です。
まぁこれまで特許で守られ、景気の荒波に左右されず謳歌してきた製薬メーカーが、こぞって試練を迎えているところを見ると、投資家も医薬品銘柄に対する認識を時代に合わせたものに変えなければならないようです。
大塚ホールディングスの株主優待は継続的に欲しかったのですが、優先すべきは安定成長の業績ですから仕方がありません。
NISA口座で購入してから5年間持ち続けることなく売却することになるのは何とももったいないのですが、多少の売却益が非課税になりましたので良しとしたいと思います。
大塚ホールディングスの代役と言うべき投資先についてはまた別の機会に。
TAGS: 4578 | 2015年2月19日