gohkiti AWARD 2016
早いもので間もなく2016年も終わりを迎えようとしています。
年内最後のエントリーはいつも、その1年の総括と散財への反省も兼ねて「gohkiti AWARD」をお送りしてきました。
「gohkiti AWARD」とは、その年に購入したモノの中から、生活やマインドに多大な影響を与えてくれたアイテムを自由気ままにランク付けして表彰する企画。
しかし、昨年から続く買い物離れが今年は一層進み、ブログを読んでいただいている方にとっては面白みに欠けた1年だったものと思われます。
子どもが生まれるからというものの、周囲を取り巻く環境や価値観、お金や時間の使い方に至るまで、あらゆることがガラリと変わってしまい、「物欲が湧かない」と言う以前に「服飾品に気を配る余裕がなくなってしまった」というのが正直な所。
今年もいよいよ年の瀬が迫り、自分自身の買い物を今一度振り返ってみたところ、やはりというべきか、自分でもビックリするほど買い物をしない1年を過ごしていました。こと洋服や靴に関しては、買ったモノより処分したモノの方が多かったと思います。
そのため、この企画も昨年で閉幕するはずでしたが、2017年に手にしたモノの中では1つだけ特筆すべきモノがあるため、唯一「年間大賞」として表彰したいと思います。
(過去の状況はこちら⇒2015年・2014年・2013年・2012年・2011年)
年間大賞「Blancpain/ヴィルレ ウルトラスリム セコンドハンド デイト」
【BUY】Blancpain(ブランパン)/ヴィルレ ウルトラスリム セコンドハンド デイト
物欲がすっかり失くなり、無我の境地に至らしめる最後のトリガーを引いたのは、この時計の購入がきっかけだったといってもいいかもしれません。
世界最古の機械式時計メーカー、Blancpain(ブランパン)の代表モデルである「ヴィルレ」。その2009年のリミテッドエディション(6223A-3642-55B)です。
子どもが生まれるまでに大方買い揃えていた中で、唯一残されたゴールドケースの時計の枠を、見事にこの時計が最後のピースを埋めてくれました。
38mmというサイズ感、レッドゴールドの上品なケース、文字盤を放射線状に走る美しいギョーシェ彫り、100時間のパワーリザーブ等、自分にとって100点満点と言ってもいいこの時計により、自分の中にあった物欲は昇天しました。
身に着けるモノに思いを乗せるつもりはありませんが、この時計は、まるでありたい自分の姿を体現してくれているかのようで、憧れと敬意を感じずにはいられず、常に身に着け、片時も放したくないと心から思えるのです。
規則正しく動く秒針やカチリと切り替わるデイト、この3針のシンプルな時計にこれほど惹かれるなんて、昔の自分だったら想像もできなかったでしょう。
オメガやIWCはいずれ息子たちに受け継がれていくものと思いますが、この時計は自分が死ぬまで身に着け続けるであろう確信を持っており、また身に着けるに相応しい人間でありたいと思わせてくれます。
そんな刺激を常に与え続けてくれることから、「gohkiti Award 2017」年間大賞、決定です!
今年も1年、ありがとうございました!
そんなわけでこのエントリーが2016年最後となります。
2017年も買い物離れの傾向は続くと思われますし、定期的に振り落としに掛けて手持ちのモノを少しずつ減らしていく傾向も変わらないかと思いますが、本当に必要なモノを残していくには、定期的な見直しは必要悪だと思っています。
去っていったモノたちのことを考えれば、新しいモノを手にすることに躊躇するのは自然の流れでして、引き続き新鮮味には欠けるものと思いますが、その分、年齢やライフステージの変化に合わせた”いぶし銀”なエントリーを増やしていければ、と思っております。
今年も一年、相変わらず駄文だらけのこのブログに多くの方がお立ち寄りいただき、本当にありがとうございました!
どうか皆様、良い年をお迎えください。
TAGS: Blancpain | 2016年12月31日