gohkiti AWARD 2020

2020年は子どもが増え、ますます趣味にお金を使い難い状況となりましたが、今年も何とか「gohkiti AWARD 2020」を開催できる運びとなりました。
「gohkiti AWARD」とは、その年に購入したモノの中から、生活やマインドに多大な影響を与えてくれたアイテムを自由気ままに表彰する、いわば一年の総括となる企画です。
今年も実用性や心理的な影響など、買って良かったと心から思うアイテムに巡り会うことができたのは幸運でした。ということで、早速ベスト5のご紹介したいと思います。
第5位 MAMMUT(マムート)/Masao SO Jacket

ランニングシューズから波及してテック系の装いが気になり始めた今年。晩夏の涼しくなり始めた頃に出会ったのがマムートのソフトシェルジャケットで、見事第5位にランクインしました。

最初はカッティングや縫製などのディテールに惹かれ、身に着けてその着心地とシルエットの良さから更に好きになった一着。特に襟部分の立ち上がりや、動きに一切干渉しないストレスフリーな立体裁断など、これまでにないテック系ウェアの良さをまざまざと思い知らされました。

風は避けられるものの防寒性はそこまで高くないので着用シーズンは限定的ですが、軽くてどこにでも持っていけるため、お守り的な使い方ができ、今ではバブアーとはまた違った雨の日の強い味方です。
第4位 SusieSvelt(スージースヴェルト)/カテナチオキーケース

柔らかくて傷が付き難く丈夫、ワープロラックスの素材の素晴らしさにすっかり魅了されてしまい、ウォレットに続いてスージースヴェルトでキーケースも買い揃えました。


装飾のないキーケースが多い中で、カテナチオのワンポイントデザインが実にお洒落。カードが入る隠しポケットのおかげで携帯小物の断捨離にも成功。今や財布、携帯電話、そしてこのキーケースの3点セットが携帯品として定着しました。

今は当たり前のように手元にあるけれど、代わりを探そうとすると容易には見つからない。携帯品のように生活に欠かすことのできないモノほど、そういう信頼できる安心感に囲まれていたいと感じます。
第3位 Sewn shoe-maker×Oboist/オボイストモデル

11月に届いたばかりのオボイストモデルが第3位にランクイン。スリッポン感覚で履ける、盟友オボイストさんプロデュースのストラップシューズです。
その斬新なデザインと機能性、更にクロコストラップにアンティークカーフなど、多数のカスタマイズを施したオンリーワンの特別感も相まって唯一無二存在です。

今まで保有していなかったストラップシューズの枠を埋めると共に、不足気味の黒靴も補完してくれて、シューズラック全体のバランスを考えても最高のピースとなりました。おかげで自身の靴の買い納めを一気に加速させてくれました(笑)。

独創的なデザインながらドレスからカジュアルまで、その着こなしの幅も広く、それこそ「つっかけ」感覚であちこち履いて出掛けられる気軽さと汎用性の高さはまさに驚異的。様々な着こなしにトライしたくなる一足です。
第2位 VASS(バーシュ)/Budapest F + RASOX(ラソックス)

こちらも12月に届いたばかりですが、今後への期待を込めて第2位にランクインしたのはバーシュのフルブローグシューズ。実用面ではこれからですが、装いへの意識が大きく変わり、マインド面での貢献度が順位を大きく押し上げました。

オフの装いに合わせる革靴と言えば、これまでAlden(オールデン)やTricker’s(トリッカーズ)、ブーツなどが中心でしたが、もう少しドレス寄りの装いにも合う短靴はなく、そのポジションをバーシュが埋めてくれました。

これまで革靴はタイトなフィッティングばかりでしたが、今回厚手のソックスでちょうど良いこのシューズのおかげでソックス選びの幅が広がり、これまで大して重視してこなかった靴下にも目を向けるきっかけになりました。

そんな時に教えてもらったRASOX(ラソックス)。ラソックスのおかげで、パンツの裾から除く足首への配慮も抜かりなく、足元のお洒落を一層楽しめるようになったことは自分にとって大きな喜びです。
バーシュの購入からラソックスに至るまで、数珠つなぎで様々な良い影響が連鎖しています。バーシュにラソックスと、これら一連のきっかけを与えてくれたのはいずれも盟友まるすけさん。感謝しきりです。
第1位 TCB JEANS/50’s Jean Jacket(セカンドモデル)

そしてgohkiti AWARD 2020 年間大賞は、TCBジーンズのデニムジャケット(セカンド)に決定しました!実用面、心理的な影響、そして着ることを通じてたくさんの思い出ができた点で、文句なしの第1位です。
これはブロガーズ埼玉会でなべこぱんさんとまるすけさんと店巡りをして、お二人に勧められて試着したのがきっかけでした。振り返ってみれば、今回ランクインしたアイテムたちはいずれも人との縁でつながったモノばかりです。

春先から冬の入口まで、3シーズンにわたり本当に良く着ました。まさかデニムジャケットをこんなに着るとは想像もしませんでした。
デニムジャケットに対する苦手意識(コスプレ感や合わせ難いイメージ)は着るほどに払拭され、同時に愛着が増していきました。

目の詰まったデニム地で防風効果があり、想像以上にアウターとしての効果が高く、外出時だけでなく真冬の現在は家の中でも当たり前のように着て過ごしています。
懸念していた着回しの難しさについても杞憂に終わり、今ではどんな装いでもつい手が伸びてしまうほど。これは恐らく、着丈の長さなどを現代の装いにも合わせやすく計算され設計されたTCBの秀逸なディレクションのおかげです。

最初こそデニム・オン・デニムに抵抗感もありましたが、着てしまえばあっという間に慣れてしまい、ジーンズと共に今では育児用ユニフォームとして休日の定番になりつつあります。
昨年のクリスマスに、ハルにLevi’s Kids(リーバイスキッズ)のデニムジャケットをプレゼントしており、この1年はどこへ行くにも親子お揃いでデニムジャケットを着てたくさんの思い出を作ることができた。
そして今後はどのようにエイジングが進むのか、益々楽しみな一着です!
2020年の総括として
そんなわけで、2020年も何とか5つのモノを捻り出すことができました。今年は特に軽ジャケットが豊作だったように感じます。重衣類に続き、軽ジャケットもほぼ買い揃え、靴についても現在ビスポーク中の一足を残し、打ち止めとなるでしょう。
年始に掲げた目標をほぼ予定通り遂行することができたことについては満足しており、しっかり種を蒔くことができた一年でしたが、一方で、40歳になったのを機に過去の積み残しを推し進めようと、この一年に集中したため少々お金を使い過ぎました。
来年はオーダー品の完成を待ちつつ倹約の一年となろうかと。もういい齢ですし、これも自然な流れなのかもしれません。
そんなわけで来年の【BUY】報告はかなり減ると思われ、読んでいただいている方には少々退屈な内容になるかもしれませんが、大物のオーダー品の完成がいくつか控えておりますので、何卒ご容赦いただければ、と。
これまで買い揃えたモノたちはいずれも長く愛せるモノばかりですから、来年はこまめに手入れをしながら経時変化を楽しみつつ、今まで以上にモノと向き合っていきたいと思っています。
さて、この記事で2020年最後の投稿となります。今年も一年間お付き合いいただき本当にありがとうございました!皆様、どうか良い年をお迎えください。
2020年12月30日