【投資】2021年3月の資産運用の状況(前月比+7.32%・最高値更新)
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2月に続き、グロース株が売り込まれ、代わりにバリュー株に買いが集まる展開となった3月の株式相場。
昨年の上昇相場から一変、明らかな調整局面を迎えた相場には悲壮感も漂う中、NYダウ構成銘柄中心の我がポートフォリオはずっと絶好調。3月は1,2月以上に大きく上昇しました。
当然これは自分の実力・・・ではなく、ワクチンの普及でコロナ後が意識され始めたことにより、期待先行のグロース株から経済のV字回復の恩恵を受けるバリュー株に資金のローテーションが起こったことによるもの。
昨年の運用成績は鳴かず飛ばずだっただけに、喜びよりもむしろようやく長いトンネルを抜けた感じがしてホッとしているというのが正直なところです。
ただ、株価が上がると安心感から思考停止に陥る癖があるので、不要な銘柄はこの機会に利確してポートフォリオ内の銘柄整理を進めたり、次のローテーションに先回りするなど、ホームワークを継続して思考を巡らせています。
そんなわけで、最高値を更新した3月の運用状況をご報告します。
3月の取引の状況
3月は以下の銘柄を売買しました。
3月の株価上昇は待望の売りの好機となり、精査して不要と判断した銘柄の売却を進めました。売却したのは合計4銘柄。総合リースのオリックス(8591)、たばこのフィリップモリス(PM)、軍事防衛のレイセオン・テクノロジーズ(RTX)、EV-SPACのハイリオン(HYLN)。
中には良い会社もありますし、今後株価の伸びが期待できる銘柄もありますが、まだまだ保有銘柄数が多いことやリターンと釣り合わないリスクの高さ、自ポートフォリオに加えておく存在意義などを精査し売却を判断しました。
一方、新規購入は画像処理ソフトのアドビ(ADBE)と不動産ポータルサイトのジローグループA(ZG)の2銘柄が加わりましたので、前月比で2銘柄減となります。
コロナショックを機に昨年から断捨離を進めてきましたが、まだまだ銘柄数が多過ぎるため、銘柄数を継続的に減らしつつ、今後の株価の乱高下に備えて投資資金は厚めに温存しておきます。
コア銘柄10種では下位のホームデポ(HD)とマイクロソフト(MSFT)を買い増ししてリバランスを進めており、だいぶ均衡が取れてきました。株高・円高の恩恵もあり、2021年に引き上げたコア10の目標額には既に6銘柄が到達しており、順調そのものです。
一方、サテライト投資としては高配当のアッヴィ(ABBV)を、またコロナ禍で浮き彫りとなった弱点のグロース株を補強すべくペイパル(PYPL)と台湾セミコンダクター(TSM)をそれぞれ買い増ししています。
サテライト投資についてはコア10以上のポジションを取ることはしませんが、2021年の目標であるコア10全てが基準額に到達した暁にはポートフォリオの基礎が完成したと判断し、サテライト投資を拡充していく計画です。
3月末のアセットアロケーションの状況
次にアセットアロケーションの状況についてご報告します。
日本株は1銘柄売却により、ポートフォリオに占める日本株の割合は今年に入ってから10.3%→6.5%→5.2%と順調に減少しています。最終的にはゼロにする計画ですが、急がず目標株価にタッチするのを待ちたいと思います。
現金は10.0%と、先月の10.7%から横ばいのまま依然厚めに温存しています。現金があると下落局面では絶大な安心感を得られますが、多過ぎると今後は逆にポジポジ病(株買いたい病)を発症するので、適度な距離感をキープします。
3月の配当金の状況
配当金の内容は以下の通りとなっています。
前年同月比で118%と、久しぶりに前年同月を上回りました。ただし、既に手放した銘柄も2銘柄含まれています。
年間受取配当金の見込み額は、今年に入り前年比90%→82%→79%と毎月下がっています。株を売って現金に換えていますから仕方がありませんね。安易に高配当株に飛びつくのではなく、コア10を買い増しして配当金のパイプを太くしていく計画です。
保有銘柄と資産の推移
最後に、資産の推移は以下の通りです。
総資産額は2月の過去最高額を更新し、+7.32%と大幅に伸長しました。2020年11月から5カ月連続の上昇となっています。
前月比で5%以上の上昇を見せたのは保守的な自分のポートフォリオにしては珍しいことですが、コロナショック後に資産整理を進め、筋肉質なポートフォリオにしてきた努力も少なからず活きているかな、と思っています。
昨年はコロナショック後の上昇相場に一切乗れず苦汁を舐めましたが、先々の展望を想像しながら銘柄を取捨選択してきたおかげで、最近になり少しずつですが思い描いていた方向に相場が動くことも増え、答え合わせが楽しくなってきました。正解が増えてくるとホームワークも一層面白くなりますね。
これまでは買ったら買いっぱなし、常に対応は後手後手で、損を出しては処分する、なんてことばかりを繰り返してきましたが、ようやく不良債権処理が終わった感もあり、最近では俯瞰して先々の動向を予想し、利益が乗っているうちに売却判断するなど、先を見越した投資行動が取れるようになってきました。
先手で行動するメリットは、大きな損失を未然に防げること。投資下手な自分は銘柄選定を誤ることも多いですし、実際保有してから知ることも多いので。たとえ予想が外れても、売り急いで得られたはずの利益が得られないという機会損失はありますが、損を被る方がずっとストレスですから、後悔は少なくて済みます。
株価が上がっている時ほど問題が目立たなくなるので、対処もつい先送りにしがち。ですが、コロナショックの時のように株価が下がり問題が浮き彫りになってから対処したのでは苦痛を伴いますから、株価が上がっている今こそしっかり保有理由を精査して、適宜見直し作業を進めます。
TAGS: 運用報告 | 2021年4月2日