ドレスシャツとカジュアルシャツ、カフに見るディテールの違い
カフスボタン付け替えに際して思うこと
先日購入したFinamore(フィナモレ)のSIMONE(フランネルシャツ)。ドレスシャツなら袖の丈は直さずそのまま着るのですが、カジュアルシャツのため袖丈を詰めようか思案中。詰めるとしたら親指の第一関節の長さなのですが、それよりは若干長いため、直しに出すかは微妙なところ。
コットンネルなので多少は縮むかと思い、購入後一度水に通してみたのですが、計測してみると全くと言っていいほど縮みませんでした。(ガーメントウォッシュがかかっていますから何となく想像はついていましたが・・・。)
袖丈の処理について悩む中、袖の溜まり具合を確認するためにもカフスボタンの付け替えが必要でしたので、早速嫁さんの裁縫道具を引っ張り出して付け替えることに。
(過去の記事)
カフは手首にフィットしないとどうも気持ちが悪く、できる限りジャストフィットさせたい質なのですが、いつも苦労するのが左袖のカフスボタンの位置。
通常、腕時計を巻く位置にカフスボタンが来ることが多いので、時計のサイズ次第でボタン位置も左右されてしまうため、カフスボタンを付け直す際はなるべくそのシャツを着るシーンに合った時計を基準に付け替えます。
しかし、フィナモレのシャツはカフが縦に長くて芯もなく、カフスボタンのボタンホール位置も袖口から奥まった位置にボタンホールがある(手首から離れている)ので時計と重ならず、ゆえに時計の存在を気にせずカフスボタンの位置を決めることができました。
ドレスシャツの場合、カフボタンの位置だけでなく、カフに芯(フラシ芯や接着芯)が入っていることもあって、着る際はケースが小さく極力薄い時計を身に着けることが自然と求められるのですが、あいにくSpeed MasterとPortofino 8daysしか持ち合わせていない自分はいつも四苦八苦。
しかし、このカフならどんな大きな時計が来ても問題なし。些細なことではありますが、そのことに気付いた時は結構嬉しかったです。「45mmのポートフィノも気にせず身に着けられるぞ!」って。
(かなり内側に付け直した袖ボタン)
・・・それにしても、自分の手首の太さに合わせたとは言え、とんでもない位置にカフスボタンが付いたものです(汗)。
余談ですが、このフィナモレのシャツ、ボタンを取り外すのにも苦労するほど極小の縫いシロで付けられていました。裏返して見ると縫いシロが生地に埋もれて見えないほど。どうしてこんな風に縫えるのか、と職人の手作業のなせる業にひどく感心させられました。
ドレスシャツとはまた違ったカジュアルシャツのディテール。袖口一つ取っても結構違うものだなぁと、チクチク針を通しながらそれらのことを再確認し、独り言ちるのでした。