日々の習慣を取り戻すためにシャツと向き合う
シャツの手洗いも生活サイクルの大切な習慣
先日の靴磨きに引き続き、今週末はサボりがちだったシャツの手洗いに着手しました。
寒さと忙しさから洗濯機に頼りきりでしたが、襟口の汚れや黄ばみなど、落とし切れていないことは明白・・・。
このままでは黄ばみが沈着してしまい、このままではクリーニングに出しても落ちなくなるので早いところ手洗いをしたかったのですが、休日出勤も重なっていたために手がつけられずにいました。
今週末、ようやくその忙しさからも解放されて、帰宅後、真っ先にシャツ洗いに取り掛かりました。
(過去の記事)
(アルカリウォッシュ水でスプレー)
まずはアルカリウォッシュを溶かした水で襟口と袖口をスプレー。脂汚れは酸性なので、アルカリウォッシュを使って中性に戻し、汚れを落としやすくします。
シャツは肌着ですが、基本的にインナーシャツを着ているので、肌に直接触れている部分は首回りと腕回りがほとんど。
中でもボタンで締め付け、肌との摩擦の多い襟と袖は汚れもつきやすく、また消耗も早いですので、慎重に手入れをしなければなりません。
マシンウォッシュだと全自動で便利ですが、全体的に生地にダメージを与えてしまいますし、効果的に汚れを落としてはくれません。
汚れの成分を理解し、簡単に汚れを分解しやすくすることで、生地への負担を極力軽減し、効率よく汚れを落とすよう心掛けます。
(襟と袖をそっとブラッシング)
バケツにシャボン玉スノールと少量の漂白剤をお湯で溶かし、シャツを30分ほど浸け置き洗い。漂白剤を入れている場合は、あまり長く入れていると生地の色も少しずつ抜けてしまいますので注意が必要。
30分後に押し洗いをして、再び泡が立ったところで泡を襟口と袖口に乗せ、軽く叩くイメージで「サッ、サッ」とブラッシングをし、生地の奥に浸み込んだ油汚れを浮き立たせます。
擦り過ぎると色が抜けますので、もし汚れが落ちなかったら無理をせず、クリーニングに出せば大抵落ちます。
沈着を始めたにも関わらず、クリーニングに出すことを躊躇して放置すると、黄ばみが沈着してしまい、最後はクリーニングに出しても落ちなくなりますので、対応はお早めに。
(過去の記事)
(脱水前の状態)
2度ほど水で濯いだのち、クエン酸を加えた水に潜らせます。クエン酸は100円ショップにも置いてありますが、クエン酸水に潜らせることで黄ばみ防止になりますので重宝します。
最後にもう一度お湯で濯ぎ、裏返しのまま綺麗に畳んで洗濯ネットへ入れ、洗濯機で脱水。裏返しのまま脱水することで、生地表面の擦れによる損傷を防ぎ、また貝ボタンが割れることも防ぎます。
(室内で陰干し)
良くシワを伸ばしてハンガーにかけ、ボタンを全部留めた状態で陰干しをします。
太陽に当てると色褪せや変色、黄ばみの原因になるので避けます。石鹸の成分が残ったまま日に当てるとなおさら。マシンウォッシュですと洗剤が落とし切れているか確認ができませんが、その点でも手洗いは安心。
ちなみに今回は、Luigi Borrelli(ルイジボレッリ)1枚と蝶矢シャツが3枚。蝶矢シャツは3年間休まず毎週着続けていますが、まだまだくたびれる素振りもありません。
(過去の記事)
こんな感じで作業時間自体は30分程度。シャツ4枚だともう少しかかります。バケツの大きさを考えると3枚くらいが最適かもしれません。
上着などと比べても汚れやすく、また丁寧に手入れをしなければすぐにダメになってしまうシャツ。そのため、シャツは消耗品の印象が強いのですが、最も身につける機会が多く、毎日使うものだからこそ妥協はしたくない。
せっかく高価なシャツを手にしても、自分の手入れを怠ったばかりに黄ばみが抜けなくなってしまったり、マシンウォッシュを繰り返したせいで襟の一部が綻びてきてしまったりしてはもったいないですから。
金曜日の夜に洗って干し、土曜日の午前中にアイロン掛け。大切な生活習慣であり、理想的な週末の過ごし方です。
TAGS: Care・LuigiBorrelli・Shirt・手洗い・蝶矢シャツ | 2015年3月21日