断捨離ともミニマリストとも違う、シンプルに生きるのためのシンプルな考え方

「断捨離」や最近流行りの「ミニマリスト」など、昨今”シンプルに生きる”ことが持て囃されています。書く言う自分も、目指すところはシンプルな生活であり、「捨て魔」や「ミニマリスト」には憧れもありますが、常にどこか違和感を覚えてきました。「あんなに割り切ってモノを減らせればどんなに気持ちがイイことか」と思う一方で、どこか諦めにも似た大きな隔たりが。

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【本】アメリカ市場創世記-1920~1938年大恐慌時代のウォール街/ジョン・ブルックス(パンローリング)

今回は米国株に関するニュースサイト「Market Hack」を運営し、数々の証券会社でオンラインセミナーを務める、広瀬隆雄氏オススメの一冊について。この物語はウォール街とそこに生きる人々の金融市場を巡る人間ドラマですが、特に注目すべきは、物語中盤から中心的人物として描かれるリチャード・ホイットニーNY証券取引所社長の凋落ぶり。

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【本】男の女のワイン術/伊藤博之・柴田さなえ(日経プレミアシリーズ)

お酒

このタイトルに惹かれて手に取っちゃいました(鼻の下を伸ばしながら)。動機は完全にワインとは別の、邪(よこしま)な探求心から・・・。しかし良い意味で期待を裏切られました。「ワインは高い」「取っつき難い」と言ったイメージを払しょくし、もっとフランクに、その日の気分やシーンに合わせて楽しむものであることを実感できる一冊となっています。

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【本】10年たっても色褪せない旅の書き方/轡田隆史(PHP新書)

名所や特産品などの下調べは入念に行うものの、旅程が終わればその旅も終わり、と行きっ放しで終わってはいないでしょうか。写真を山ほど撮り、ビデオまで回し、たくさんの思い出を詰め込んだ気でいる。しかし、その時に抱いた感動や気づきは記録メディアの中に詰め込むことはできません。時間と共に色褪せ、いつしか遠い記憶となっていくのです。

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【本】勝てるROE投資術/広木隆(日本経済新報社)

投資・マネー

高ROEだけではフォーマンスは伴わない!?これまでの私の投資スタイルといえば、ROEが高いことを絶対的な判断基準としてきました。しかし、高ROEだけではフォーマンスは伴わない。今回の上げ相場に乗り切れなかった一件で思い悩んでいましたが、この本の中に答えがありました。

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【本】億男/川村元気(マガジンハウス)

学校教育では触れないお金にまつわるこういった読み物について、特に子どもに読ませるのにはユーモアもあり、「お金とは何か」という漠然といた疑問を解決に導くという意味で意義深いものであるように感じます。そういった意味でこの小説は、1つの大きな流れを作った火付け役だったのではないかと感じています。

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【本】ジム・クレイマーの”ローリスク”株式必勝講座/ジム・クレイマー著(宝島社)

ジム・クレイマーの新刊が井手正介先生の翻訳により宝島社から発売されたのを受けて飛びつきました。ジムはこの著書を通じて、一貫して”ローリスクで中長期的に保有できる銘柄の選定方法”を具体的事例(本人の失敗談を含む)と様々な選定手法を紹介しています。

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読み続ける漫画が終わりを迎える時

音楽・カルチャー

“週刊ヤングサンデー”で連載を開始し、現在”週刊ビッグコミックスピリッツ”に連載の場を移す河合克敏先生の「とめはねっ!」が次の14巻をもって最終巻となるらしい。週刊少年サンデーで河合先生の「帯をギュッとね!」に出会ってからは、今でも河合先生の漫画だけは欠かさずに読み続けています。

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【本】ジェフ・ベゾス 果てなき野望/ブラッド・ストーン(日経BP社)

「・・・すべては消費者のために」と言うと聞こえはいいですが、ベゾスの闘いの後ろ盾(大義名分)はこの一言に尽きるのではないかと思います。この本は僕も大好き、amazon.comのCEOジェフ・ベゾスの自伝的一冊。アントレプレナー(起業家)の自伝は読み物としてはウォーレン・バフェットの「スノーボール」以来のヒットかもしれません。

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【本】君は、どう生きるのか 心の持ち方で人生は変えられる/古森重隆(三笠書房)

新年早々に読んで良かったと感じたのが、富士フイルムホールディングスの代表取締役会長兼CEO 古森重隆氏が書いた「君は、どう生きるのか 心の持ち方で人生は変えられる」です。日本の若者たちを鼓舞するような色合いがより濃く、いわゆる自己啓発本に類することになるかと思いますが、とても読みやすくまとめられています。

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【本】「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。/河岸宏和著(東洋経済新報社)

フード・スイーツ

嫁さんに聞くと家事の中で一番大変なのはやはり食事を作ることだそうで、せっかく作った食事も30分足らずで食べ終わってしまい、また次の食事のメニューを考える、の繰り返し。とにかくそれが憂鬱とのこと。それで時々は外食で済ませることも多々あり、我々も手軽なチェーン店に行くわけなのですが、電車の広告で見かけたこちらの本、気になって手に取ってみたのですが・・・。これ、良いお店を見抜く前に外食自体に不信感を持ちます。特にチェーン店に。

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【本】きょうのできごと、十年後/柴崎友香(河出書房新社)

「さびしいね。そんなに簡単に、夢中になられへんね。もう」 けいとのポツリとこぼす言葉に心を両手で絞り上げられた気がしてひどく胸が痛んだ。いつか、この不安や焦燥感も忘れてしまうのだろうか。いずれ、もう戻れないことを悟る時が来て、諦めた瞬間に人は大人になるのだろうか。

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【本】続「考える力」をつける本/轡田隆史(三笠書房)

これだけ情報の溢れた時代に読者がブログに求める役割はありふれた情報ではなく、個人の持つ独自の感性や感動の共有 なのだと思うと、文章力以前に、まずは自分自身が物事に対してどう向き合うかを見つめ直す必要がある気がしてなりません。

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あれから10年後のこと

映画「きょうのできごと」は大学時代、行定勲監督が映画化してそれを何度となく繰り返し観ていた思い出深い映画ですが、これまで小説では読んだことがなく。そんな「きょうのできごと」ですが、「春の庭」のポップに「”きょうのできごと、十年後”が発売される」と小さくお知らせが貼ってあり、思わず芥川賞作品よりもそちらの方に個人的関心が・・・。

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【本】「戦国大名」失敗の研究/滝澤中著(PHP文庫)

戦国時代に散った武将たちの分岐点はどこであったのか、敗者の歴史をたどってみると、ちょっとした判断の差が分水嶺となり明暗を分けることがよくわかります。ここで取り挙げられている武将は、どれも能力が劣るわけでもなく、むしろ他より秀でた能力の持ち主。なぜ彼らは敗者になってしまったのか、辿ると面白いことが次々と浮かび上がってきます。

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